pktw大嫌いだ。
ふわりと足に擦り寄ってきたそのイーブイは悪くない。
ただ、アイツとお揃いなのが嫌なだけだ。
「ジャミルとお揃いだ!」
屈託なく笑うカリムの笑顔に腹が立つ。もっと小さい頃にこのポケモンが貰えたら、俺もカリムのように喜べたのかもしれない。
俺の元から離れてカリムのイーブイと駆け回り始めた俺のイーブイをうんざりと眺める。
まるで「お前たちもこうであれ」と諭されているようだ。もちろんコイツらに他意がないのは分かっている。だけどそう思えてしまうのだ。
最初のポケモンはどれにしようか、ずっと夢見ていた。別にイーブイでも構わない。
ただ[カリムとお揃いにするために用意された]イーブイが嫌なんだ。
「このイーブイは複数の進化系があります。だから、カリム様やジャミル次第でこの子たちの将来が決まるんですよ」
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