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    last_of_QED

    @last_of_QED

    ディスガイアを好むしがない愛マニア。執事閣下、閣下執事、ヴァルアルやCP無しの地獄話まで節操なく執筆します。デ初代〜7までプレイ済。
    最近ハマったコーヒートーク(ガラハイ)のお話しもちょびっと載せてます。

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    last_of_QED

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    R18 執事閣下🐺🦇【甘く、酸っぱく、癖になる】人間界のお祭りに学ぶつもりが、ホテルでソープランドみたいなプレイをしてしまうどうしようもない話。

    #フェンヴァル
    fenval
    #執事閣下
    deacon
    #ディスガイア4
    disgaea4

    甘く、酸っぱく、癖になる【甘く、酸っぱく、癖になる】



     ベルベットのマントをはためかせ、吸血鬼は高らかに宣言した。その良く通る声に誰も彼もが息を呑み、振り返る。
     ……と言っても、聴衆の大半はプリニーであるのだが。

    「お前たちの尽力に感謝する! 甲斐あってイワシ夏祭りの準備もいよいよ大詰めだ! そこで……仕上げとして人間界の夏祭りを偵察しに行くこととした!」

     彼奴らは楽しむ才能に長けているからな、行けば今構想しているイワシ夏祭りに足りないものが見つかるやもしれん。プリニーたちに語り掛ける閣下はうきうきと愉しげだ。
     一方、俺はと言えば。主人から発された「人間界」の一言で脳内にトラウマが蘇る。肌が粟立つ。「いってらっしゃいませッス〜」だの「お土産よろしくッス!」だのと呑気なプリニーたちが酷く恨めしい。そも、罪人の癖に閣下に対して馴れ馴れし過ぎるだろう。土産を強請ったプリニーは後でみっちり再教育だ。

     かつて人間と結んだ約束が原因で四百年を経た今も尚、血を絶っている我が主。一人で行動させては次はどんな約束を結んでくるか分かったものではない。この身に代えてでも、それだけは阻止しなければ。
     俺は冷静を装い、こほんとひとつ咳払いしてみせるといつもの通り恭しく告げた。

    「閣下、私もお供いたします」
    「お前は人間界を好まんだろう。無理をすることはない。俺一人で十分だ」
    「いいえ、今日に至るまでより良きイワシ夏祭りのため奔走してきたのです……最後の仕上げとしてこのイワシ隊長も是非ご一緒させていただきたいと、そう申し上げているのです! イワッシ!」
    「お、おお……! なんという意気込みだ……ならば共に行くか! イワシ隊長よ!」

     お祭りハッピを着るか? いやしかし折角人間界に行くのだから揃いで浴衣にするか? プリニー共に命じてお前に似合うものを仕立てさせよう、ウム、それが良い!

     そんな訳で、大層ご機嫌な主人とその執事である俺は時空ゲートを人間界へと繋げ、真夏の日本へと旅立った。





     渡し人(メーヴェル)に多少渋られはしたものの時空ゲートは座標を捉え、無事に地球、現代日本に繋がった。そこで俺たちはじっとりとした暑さを呪いながらも屋台に並ぶ色鮮やかなかき氷、目に涼やかなラムネの炭酸で、たった一時、照りつける日差しを忘れる。金魚すくいでは袖を濡らし、暗くなれば花火を眺め、異界の地の祭りに学ぶ、はずだった。

     聞こえるのは騒々しく反響する蝉時雨……ではなく、ましてや花火、祭囃子でもなく、土砂降りの雨音と暴風。先刻、りんご飴の屋台に立ち寄るまで穏やかだったはずの天気は急変した。

    「なんだ、この雨風は?! さっきまであんなに晴れていたではないか!」
    「近年の人間界の気候の不安定さは話には聞いていましたがこれほどとは」

     大粒の雨が降り注ぎ、たちまちアスファルトを湿らせる。急ぎ、近場の軒下へと退避するのは周囲の人間たちも同様で、狭い屋根の下、人々はひしめき合った。人混みの中、曇天を見上げる主の表情は不満げにも不安げにも見て取れた。

    「にわか雨のようなものだろうか。すぐに止めば良いが」
    「集中豪雨……原因は人工排熱によるものとも、地球温暖化によるものとも言われています。……いずれにせよ、地球における人間の異常なまでの発展が昔にはなかった極端な気象を生み出しているようです」
    「人間はいつの時代もやり過ぎるのだ。加減を知らんと見える」

     バチ、とヴァルバトーゼの手元で魔力が模る槍が唸る。主人が何をしようとしているのかは一瞬で汲んで取れた。人目をはばかるようにその右腕を咄嗟に制止し、囁いて訴える。

    「お、お待ちを。閣下のお力を以ってすれば暗雲は一振りで割れ、天気すら変えることも叶うでしょう。しかし今の貴方様は祭りを楽しむただの人間。派手なことをされては困ります」
    「ム、そうすると……やはり止むのを待つしかないか……」

     スゥと魔力の気配が消えていくのを確認すると俺は胸を撫で下ろす。主人との久方振りの人間界。やはり心配事は尽きそうに無い。

     ふと視線を主人へと戻せば今しがた魔力を収めたのと同じ手が今度はりんご飴を支えている。艶々とした果実の飴はそっと口元へと運ばれる。ちろ、と出された舌が飴菓子の表面をなぞっていく。飴の中に小さく閉じ込められた気泡さえもが美しい。唇まわりにぺたぺたと砂糖をつけながら頬張らんとする様子はまるで幼子のようにも見え……そのアンバランスが不思議と心を惹きつける。見入ってしまったことに気付き口元から視線を逸らしたものの、反射的に喉が鳴った。

    「どうした? お前も食うか?」
    「いえ……水も滴る良い男だと……貴方様に見惚れておりました」
    「濡れ鼠に良く言う。俺もお前も……折角の浴衣が台無しだな、これでは」

     降られたのは一瞬であったにも関わらず、閣下の黒髪は水気を含み、滴るようだった。

    「いつ止むとも知れぬ雨の下、待ち呆けと言うのも窮屈でしょう。私の方で適当なホテルを見繕いますから、そこで雨宿りと致しませんか」
    「止むを得ん。フェンリッヒ、頼めるか」
    「勿論、お任せください」

     俺は主人の手を引き、雨を凌ぐべくビル屋内へと連れ立った。





     俺たち二人の通された部屋。それ自体は決して悪くはなかった。ベッドなど、地獄の簡素なそれと比べれば3倍近いサイズはある。ゆったりとした部屋の作りは寛ぐのには良い塩梅だと思った。
     しかし、だ。この風呂場はいかがなものか。……そう言いたげな主の渋い顔を、何も言わずに横目で見やる。ガラス張りのバスルームは中に入る者を言葉そのままの意味で丸裸にするだろう。磨りガラスにでもすれば良いところを、あえて曇り一つないガラスであつらえたのはいただけない。なんとも趣味が悪い。解せぬ、解せぬぞ、人間よ……そんな心の声が伝わってくる。俺は笑ってしまうのをぐっと堪える。

    「人間はこんなにも開放的な風呂に入るのだったか?! 少なくともアルティ……数百年前の人間はもっと控えめな風呂に入っていたような……」

     アルティナ、と主の口から出掛かった名に黒い感情が湧き上がる。暴君ヴァルバトーゼが聖女へと恐怖を植え付けるべく行動を監視していた際、その一環で風呂場にまで着いていったのであろうことが容易く想像出来た。とは言え入浴を覗いたかどうかまでは聞きたくはなかった。閣下の覇道を度々邪魔する女。今も昔もいけ好かない。

    「確かに悪趣味ではありますが……私たちにおいては今更恥じることもないでしょう」
    「まあ、それはそうなのだが」
    「それに、此処は私とヴァル様のような仲睦まじき者同士が訪れる場所。どうせ暴き合うのですから、隠しても意味がありません」

     閣下の細腰に巻かれた帯を解いていく。きょとんとした顔の主人は状況を呑めていない。俺たちが足を踏み入れた、此処はいわゆるラブホテル。俺が狙って此処に入ったのか、それともただの偶然だったのか、それは好きに想像すると良い。
     浴衣がはだけ、白く肉付きの悪い脚があらわになる。並み居る強敵に蹴りを入れ、あるいは宙へと舞うために力強く地を蹴る脚だとは、とても思えなかった。

    「寒くはありませんか、閣下。浴衣は脱いでひとまず乾かしましょう。髪も雨に濡れていますし……とにかくシャワーを浴びた方がよろしいかと」
    「そうだな……」

     閣下はちらりバスルームを見やる。此処でシャワーを浴びれば俺からは当然、何もかもが丸見えだ。日頃あれこれ世話をされているのだから今更恥じらうことでもないはずだが、こうもあからさまだと気が引けるのだろう。主が動く気配はない。

    「フェンリッヒ、お前が先に入るが良い」
    「主人を差し置いて私が先に、とは参りません」
    「風邪をひかれては俺も寝覚めが悪い。そもそも、俺の世話にお前は毎度時間をかけ過ぎだ」
    「……お気遣い、痛み入ります。それでしたらお言葉に甘えてお先に失礼します。どうか暖かくして待っていてくださいね」

     広いベッドの上、一人ちょこんと座る主を毛布で包むと、俺は臆することなくシャワールームへと足を向けた。





     ガラス張りのバスルーム。恥ずかしげもなく入っていったフェンリッヒが浴衣をはらり脱いでいく。一糸纏わぬ姿を遠目からちらと見れば、胸板や腕、脚の筋肉が逞しく、改めて男らしい体つきだと感じさせられた。シャワーを浴びる後ろ姿から不思議と目が離せない。銀の髪が張り付く様子にいつかの情事を想起させるも己の浅ましさに首を振る。煩悩を振り払う内に蒸気でガラスは曇り、その肉体は隠されていく。

    「先ほどからちらちらと視線を感じるのですが?」
    「!」

     シャワーを止めたフェンリッヒはガラスの曇りを内側から手で拭い、此方へ視線を寄越す。そして意地の悪い、悪魔の瞳で俺を見た。

    「エッチですね、閣下は」
    「いや、ちが、」
    「フフ、お待たせしました。どうぞ此方へ」

     手招きされるまま、俺はおずおずとバスルームへ足を踏み入れる。こもる蒸気がじとり、肌に纏わりつく。フェンリッヒを待つ間、羽織るようにしていた備え付けのバスローブを取り払うと、シモベはシャワーに濡れた身体のまま、裸の俺を背後から抱き締めた。雨で冷えた身体に、じんわりと熱が伝わり、心地良い。

    「こんなに冷えて……だから先にお入りくださいと申しましたのに」
    「まあなんだ、お前とこうしていられると思えばさほど悪い気はせん」
    「……誘い文句と捉えますよ? 私の熱が伝わり貴方を満たすのは確かに心地良くはありますが……閣下にはどうか、身体の芯から温まっていただきたく」
    「ん…なに、を、」

     フェンリッヒが胸の両側に触れ、「その気だ」と言うことをようやく悟れば俺は焦りを隠せない。人肌の温かさについ肌を擦り寄せてしまったが……変な意図はこれっぽっちもなかったのだ! 誘い文句などでは決してない! ──頭の片隅で「アンタたち、距離感が普通じゃないのよ!」といつかの小娘の喚き声がこだまする。

    「夜ならともかく…こんな明るい時間から、駄目だと言っている……!」
    「この部屋は『ご休憩』として取ったもの……お分かりですか? 営みには昼も夜も関係ないのです。人間ですら普通にやっていることを、どうして悪魔に出来ないことがあるでしょうか」

     言い淀む俺を宥めるように、フェンリッヒは俺の身体を丁寧に清めては熱いシャワーに流していく。頭の天辺から足の爪先まで。余すことなく洗うとすれば、その指先は当然、あらゆる場所に触れることになった。

    「お加減はいかがですか?」
    「う…ぁ…お前っ……! わざとそういうところばかり触っているだろう?!」
    「私はヴァル様の身体を清潔にしているだけですが。まさか、何か感じておいでですか?」

     くすくすと笑う従者の瞳はやけに濃い金色を携えていた。胸の蕾を指で挟まれ虐められれば、快感を既に知る身体が疼き、我慢しても声が漏れ出てしまう。フェンリッヒが手に纏わせたソープが潤滑剤となり、ちゅるんと滑りの良い肌と肌の心地が気持ちいい。えも言われぬ恥ずかしさから目を背けようとぎゅっと目を閉じる。

    「ところで閣下、先ほどから声を我慢しておられるようにお見受けしますが」
    「ん……」
    「此処はその特性上、隣の部屋には声が響かぬように出来ています。どうか好きなだけ声を出して…気持ち良くなってくださいね」
    「…は…ぁ、っあぁ」

     するり下半身へと指が這う。他人に触られることのないその場所へ無遠慮に手を伸ばされ、身体がビクンと跳ねてしまう。普段の夜伽には地獄の居城の壁の薄さを気にして声を殺していたのだ。それが、いざ声を出せるとなれば……耳を塞ぎたくなるほどに、乱れ、喘いでしまう自分が容易に想像出来た。それが恐ろしくて、必死にシーツを咥え、これまで自分に枷を掛けていた。それなのに。

    「そこ、そこはいい……自分で洗うっ」
    「ご遠慮なさらず。くまなく洗って差し上げますから」

     雄の先端をくりくりと指の腹で捏ねられ、語尾が跳ねる。つい身を捩れば背後で狼男の息遣いが少し荒くなるのを感じた。

    「あっ……きもち…い……やだっ」
    「気持ちいいですか、閣下」
    「ん…う……駄目、駄目だと言ってい…あ…ッ?!」

     尻のににゅるり何かが擦り付けられる。目視せずとも分かるその太さと長さに腹の奥で何かが疼く。

    「っく…フェンリッヒ……」
    「閣下…申し訳ありません……突き飛ばしていただいて、構いませんから」
    「何を言って……ぅ」

     後孔をフェンリッヒの雄がこじ開けんとする。くちゅ、と入り口を擦って、挿れかけて、やめてしまう。そんなもどかしい行為が何遍も繰り返される。
     頭が沸騰して、思考が上手くまわらない。突き飛ばして良い等と偉そうに言った割にお前は欲望のまま、俺の内に入り込もうとはせんではないか。こんな風に焦らされて、冷静でいられる訳もなかった。腰が揺れ、挿入を期待するよう孔がひくつくのが分かれば、羞恥で顔が紅潮した。

    「ヴァル様……」

     余裕の無い表情で狼男が赦しを乞う。昂っているのは自分だけではないと知れば、とくとくと、鼓動は早まった。

    「……待てと、お預けさせてやりたいのだが」

     熱い視線を寄越すその瞳からふいに目を逸らす。ぼそり、呟いた言葉はシャワーの音に掻き消え、シモベの耳には届かない。

    「閣下…?」
    「どの顔で許可を得ようと言うのだ……まったく。お前のその欲を、早く、寄越せ。俺も…もう我慢できん」

     背の高い従者の首に腕を掛け、引き寄せ接吻すれば驚いた目が此方を見る。続いて顔が赤らむのが分かれば此方まで恥ずかしさが込み上げた。
     バスルームの壁に手をつくと、背後から容赦無く突き立てられ、犯される。肌と肌のぶつかる音が響く。貪り合う性交はまるで獣のようで、それでもそれは、俺の望んだものだった。
     がに股でだらしなく乱れる俺に、果たしてフェンリッヒは何を思うだろう。蔑むだろうか。失望されるだろうか。腰の打ち付けられるスピードが上がっていく。気持ちがいい。自分の口から漏れる遠慮のない喘ぎ声が耳に響いて腹の奥から熱いものが湧き上がる。
     もっと、もっとと求めるよう腰をくねらせる。本来であれば雄として挿入する側であるはずの男がこんな腰つきを覚えているのは、間違いなくこの狼男に仕込まれたからで。

    「や、あ、もう、いく……あっぁっフェンリッヒ……」
    「ヴァル様ッ、私ももう……」

     響く水音は出しっ放しのシャワーのせいか、それとも。
     ぐちょり、下半身は互いの体液に濡れる一方で、浴衣はとうの昔に乾いていることに二人は気付く由もない。





     結局、ご休憩時間目一杯滞在してしまった俺たちが雨宿りを終える頃にはすっかり空は澄み渡り、十六夜の月が見下ろしていた。僅かに赤みがかった欠け始めの月。人間界ではどうということのないそれも、魔界においては意味を持つ。次の満月、一体何匹のプリニーが生まれ変わりを果たすだろうか。
     目を細め、月に想いを馳せると隣で閣下が思い出したように声を上げた。

    「何かお忘れですか?」
    「いや、良い。……帰るとしよう、地獄へ」

     性の匂いに充ちた部屋へと今更引き返すことが憚られたのか、閣下は俺の手を引いて道を行く。馴染みのない土地の雨上がりの埃っぽさが、何故だか懐かしい気持ちにさせた。

     後ろ髪を引かれる思いで、俺たちは人間界を後にする。ゲートによる転移魔法にかけられ、時空と時空の狭間にて、そっと目を閉じる。閣下のため、魔界にてイワシ夏祭りを何としてでも成功させなければ……それにしても、主人はあの部屋に一体何を忘れただろうか。




     二人が後にしたホテルの部屋。ベッド脇に放置された齧りかけのりんご飴は、すっかり変色していた。





    「人間界はどうでしたの? 何かヒントがありまして?」

     地獄へと帰還すると真っ先に天使が二人を出迎えた。人間界はどうだったか、祭りは楽しめたのか。そんな、純真な青い瞳が向けられる。

    「悪天候で祭り自体はほとんど回れなかった。そこまで見越して準備をしておけという教訓ぐらいは得られたがな」
    「あら、日頃の行いが悪いせいかしら」
    「悪魔への賛辞として受け取っておこう。折角足を運びましたが……残念でしたね、閣下。いや、私にはそれなりに楽しんでおられたようにも見えましたが」
    「よ、よさんか……!」
    「フフ、吸血鬼さんがはしゃぐほどだったのですね。雨でも楽しめるお祭りの工夫、どんなものだったか聞かせてくださいな」

     にや、と邪な視線を寄越す狼男の瞳。それは間違いなく、何も知らぬ天使への優越感に満ちていた。

    「とにかく! りんご飴というやつはイワシ夏祭りのラインナップに追加しよう! あれは赤い月を思わせるようで良い。甘く、酸っぱく、どうにも癖になる味だ」



    fin.


    +++++++++++++++++++++


    あれだけイワシだらけだったイワシ祭りでどうして雪丸ちゃんが立ち絵でりんご飴を持っていたのか気になりませんでしたか。(デRPGネタ)私は気になりました。そんな訳で書きました。

    新月ギリギリ滑り込みセーフ(アウト)
    ああ、新月が怖い!!
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    BLANK【5/24 キスを超える日】ほんのり執事閣下【524】



     かつてキスをせがまれたことがあった。驚くべきことに、吸血対象の人間の女からだ。勿論、そんなものに応えてやる義理はなかったが、その時の俺は気まぐれに問うたのだ。悪魔にそれを求めるにあたり、対価にお前は何を差し出すのだと。
     女は恍惚の表情で、「この身を」だの「あなたに快楽を」だのと宣った。この人間には畏れが足りぬと、胸元に下がる宝石の飾りで首を絞めたが尚も女は欲に滲んだ瞳で俺を見、苦しそうに笑っていた。女が気を失ったのを確認すると、今しがた吸った血を吐き出して、別の人間の血を求め街の闇夜に身を隠したのを良く覚えている。
     気持ちが悪い。そう、思っていたのだが。
     ──今ならあの濡れた瞳の意味がほんの少しは分かるような気がする。

    「閣下、私とのキスはそんなに退屈ですか」
    「すまん、少しばかり昔のことを思い出していた」
    「……そうですか」

     それ以上は聞きたくないと言うようにフェンリッヒの手が俺の口を塞ぐ。存外にごつく、大きい手だと思う。その指で確かめるよう唇をなぞり、そして再び俺に口付けた。ただ触れるだけのキスは不思議と心地が良かった。体液を交わすような魔力供給をし 749

    last_of_QED

    DOODLE主人に危機感を持って貰うべく様々なお願いを仕掛けていくフェンリッヒ。けれど徐々にその「お願い」はエスカレートしていって……?!という誰もが妄想した執事閣下のアホエロギャグ話を書き散らしました。【信心、イワシの頭へ】



    「ヴァルバトーゼ閣下〜 魔界上層区で暴動ッス! 俺たちの力じゃ止められないッス!」
    「そうか、俺が出よう」

    「ヴァルっち! こないだの赤いプリニーの皮の件だけど……」
    「フム、仕方あるまいな」

    何でもない昼下がり、地獄の執務室には次々と使い魔たちが訪れては部屋の主へ相談をしていく。主人はそれに耳を傾け指示を出し、あるいは言い分を認め、帰らせていく。
    地獄の教育係、ヴァルバトーゼ。自由気ままな悪魔たちを良く統率し、魔界最果ての秩序を保っている。それは一重に彼の人柄、彼の在り方あってのものだろう。通常悪魔には持ち得ない人徳のようなものがこの悪魔(ひと)にはあった。

    これが人間界ならば立派なもので、一目置かれる対象となっただろう。しかし此処は魔界、主人は悪魔なのだ。少々横暴であるぐらいでも良いと言うのにこの人は逆を征っている。プリニーや地獄の物好きな住人たちからの信頼はすこぶる厚いが、閣下のことを深く知らない悪魔たちは奇異の目で見ているようだった。

    そう、歯に衣着せぬ言い方をしてしまえば、我が主人ヴァルバトーゼ様は聞き分けが良過ぎた。あくまでも悪魔なので 7025

    last_of_QED

    MOURNING世の中に執事閣下 フェンヴァル ディスガイアの二次創作が増えて欲しい。できればえっちなやつが増えて欲しい。よろしくお願いします。【それは躾か嗜みか】



    この飢えはなんだ、渇きはなんだ。
    どんな魔神を倒しても、どんな報酬を手にしても、何かが足りない。長らくそんな風に感じてきた。
    傭兵として魔界全土を彷徨ったのは、この途方も無い飢餓感を埋めてくれる何かを無意識に捜し求めていたためかもしれないと、今となっては思う。

    そんな記憶の残滓を振り払って、柔い肉に歯を立てる。食い千切って胃に収めることはなくとも、不思議と腹が膨れて行く。飲み込んだ訳でもないのに、聞こえる水音がこの喉を潤して行く。

    あの頃とは違う、確かに満たされて行く感覚にこれは現実だろうかと重い瞼を上げる。そこには俺に組み敷かれるあられもない姿の主人がいて、何処か安堵する。ああ、これは夢泡沫ではなかったと、その存在を確かめるように重ねた手を強く結んだ。

    「も……駄目だフェンリッヒ、おかしく、なる……」
    「ええ、おかしくなってください、閣下」

    甘く囁く低音に、ビクンと跳ねて主人は精を吐き出した。肩で息をするその人の唇は乾いている。乾きを舌で舐めてやり、そのまま噛み付くように唇を重ねた。
    吐精したばかりの下半身に再び指を這わせると、ただそれだけで熱っぽ 4007

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    last_of_QED

    Deep Desire【悪魔に愛はあるのか】の後日談として書きました。当社比アダルティーかもしれません。煩悩まみれの内容で上げるかどうか悩むレベルの書き散らしですが、今なら除夜の鐘の音に搔き消えるかなと駆け込みで年末に上げました。お許しください…【後日談】


    「やめ……フェンリッヒ……!」

    閣下との「戯れ」はようやくキスからもう一歩踏み込んだ。

    「腰が揺れていますよ、閣下」
    「そんなことな……いっ」
    胸の頂きを優しく爪で弾いてやると、我慢するような悩ましげな吐息でシーツが握りしめられる。与えられる快感から逃れようと身を捩る姿はいじらしく、つい加虐心が湧き上がってしまう。

    主人と従者。ただそれだけであったはずの俺たちが、少しずつほつれ、結ばれる先を探して今、ベッドの上にいる。地獄に蜘蛛の糸が垂れる、そんな奇跡は起こり得るのだ。
    俺がどれだけこの時を待ち望んでいたことか。恐れながら、閣下、目の前に垂れたこの細糸、掴ませていただきます。

    「閣下は服の上から、がお好きですよね。着ている方がいけない感じがしますか?それとも擦れ方が良いのでしょうか」
    衣服の上から触れると肌と衣服の摩擦が響くらしい。これまで幾度か軽く触れ合ってきたが素肌に直接、よりも着衣のまま身体に触れる方が反応が良い。胸の杭だけはじかに指でなぞって触れて、恍惚に浸る。

    いつも気丈に振る舞うこの人が夜の帳に腰を揺らして快感を逃がそうとしている。その姿はあまりに 2129

    last_of_QED

    DONEしがない愛マニアである私が原作の奥に想い描いた、ディスガイア4、風祭フーカと父親の話です。銀の弾は怪物を殺せるか?【銀の弾など必要ない】



    白衣が揺れる。頭をかいてデスクに向かうそのくたびれた男に私は恐る恐る声を掛ける。

    「パパ、お家なのにお仕事?」

    男はこちらを振り返りもしない。研究で忙しいのだろうか。それとも、私の声が届いていないのだろうか。
    父親の丸まった背中をじっと見つめる。十数秒後、その背がこわごわと伸び、首だけがわずかにこちらを向く。

    「すまん、何か言ったか?」

    この人はいつもそうだ。母が亡くなってから研究、研究、研究……。母が生きていた頃の記憶はあまりないから、最初からこんな感じだったのかもしれないけれど。それでも幼い娘の呼び掛けにきちんと応じないなんて、やはり父親としてどうかしている。

    「別に……」

    明らかに不満げな私の声に、ようやく彼は腰を上げた。

    「いつもすまんな。仕事が大詰めなんだ」

    パパのお仕事はいつも大詰めじゃない、そう言いたいのをぐっと堪え、代わりに別の問いを投げかける。

    「いつになったらフーカと遊んでくれる?」

    ハハハ、と眉を下げて笑う父は少し疲れているように見えた。すまんなあ、と小さく呟き床に胡座をかく。すまん、それがこの人の口癖だった。よう 3321

    last_of_QED

    MOURNING世の中に執事閣下 フェンヴァル ディスガイアの二次創作が増えて欲しい。できればえっちなやつが増えて欲しい。よろしくお願いします。【それは躾か嗜みか】



    この飢えはなんだ、渇きはなんだ。
    どんな魔神を倒しても、どんな報酬を手にしても、何かが足りない。長らくそんな風に感じてきた。
    傭兵として魔界全土を彷徨ったのは、この途方も無い飢餓感を埋めてくれる何かを無意識に捜し求めていたためかもしれないと、今となっては思う。

    そんな記憶の残滓を振り払って、柔い肉に歯を立てる。食い千切って胃に収めることはなくとも、不思議と腹が膨れて行く。飲み込んだ訳でもないのに、聞こえる水音がこの喉を潤して行く。

    あの頃とは違う、確かに満たされて行く感覚にこれは現実だろうかと重い瞼を上げる。そこには俺に組み敷かれるあられもない姿の主人がいて、何処か安堵する。ああ、これは夢泡沫ではなかったと、その存在を確かめるように重ねた手を強く結んだ。

    「も……駄目だフェンリッヒ、おかしく、なる……」
    「ええ、おかしくなってください、閣下」

    甘く囁く低音に、ビクンと跳ねて主人は精を吐き出した。肩で息をするその人の唇は乾いている。乾きを舌で舐めてやり、そのまま噛み付くように唇を重ねた。
    吐精したばかりの下半身に再び指を這わせると、ただそれだけで熱っぽ 4007