青い星を追って アステラでの生活にも大分慣れ、ハンターとしてだけでなく加工屋としても腕を奮う機会が持てた。本当はアイツの装備を造ってやりたかったんだが、まだこれといって使いたいものが見つからないらしく、お預けになっている。
そんな折、更に船を走らせた先の拠点セリエナ、其処から調査班リーダーが久しぶりにアステラへ戻った。まだちゃんとした挨拶をしていない面子で集まって顔合わせも済み、その夜は宴会になった。
「よう、活躍目覚ましいんだって?」
そうジョッキを掲げてみせたのは調査班リーダーその人で、鈍い音で乾杯した。
「…そうだ、お前達もセリエナに来てみないか?」
「セリエナに?」
「あっちはまだ人手不足でなぁ…。ハンター業は青い星に任せっきりになっちまってさ、そろそろハンターを融通して貰えないかと思って来たんだよ」
1022