ガンダムSEED(キラカガ)ドキドキした。凄く凄くドキドキした。
自分の身の周りで、そんな話聞かなかったから。
キラと情熱的な赤髪の少女が・・そういう関係だと知って。
砂漠の夜は熱くて・・・初めて「異性」だと意識した。
ベッドに座り込んでむっとした顔で睨みつける。相手はたじたじと言った顔だった。
「・・・ダメか?」
「僕らはそもそも姉弟だし・・こういうことは恋人同士がする事だからね?」
「私はキラが好きだ!!それだけじゃ足りないか?」
「僕もカガリが好きだよ・・でもカガリの好きと僕の好き、本当に同じなのかな?」
優しくカガリの肩に脱ぎ散らかした上着をかける。カガリは服を脱いで下着姿でキラを見上げていたのだ。
カガリに部屋に誘われた。ついて来たら、急に服を脱ぎだしたからキラは驚くばかりだった。
キラの首に腕が回されて、ぎゅうっと抱きしめられた。
「・・・好きじゃなくてもいい。抱いてくれないか?」
「カガリ・・・」
「お前が好きだ。キラが好きだ。お前を感じたい。・・・いけない事か?」
どうしたら伝わるのだろう?これは恋なのだろうか欲情なのか?ただひたすらにキラが欲しいのだ。この身に、全身に、キラを浴びたい。
ベッドに横になって抱きついた形で誘惑する。
ねえどんな風に彼女を抱いたの?
どんな感じがしたの?
(私にも与えて欲しい・・・知りたい)
キラは困った風に眉ねを寄せていたが、意を決したようにカガリの唇に唇を重ねた。
ドクンと心臓が跳ねて、まるで急激に生き返ったかのようだった。ドクドクと速まって行きカガリは全身が火照り出すのを感じた。
求めるように口づけが深くなると頭の中がパニック状態になった。
おかしい・・・望んでいた筈なのに。
途端に恥ずかしくて堪らなくなって来る。
口づけが解けて、目の前のキラは自分の顔を見てニッコリと微笑んだ。
「まだ、僕らには早かったみたいだね」
「ううううう・・」
上着を急いでかけると前を慌てて合わせる。キラに見られていると鼓動が弾けてしまいそうだ。
「あ、でも・・カガリの好きが、僕の好きと一緒だったみたいで嬉しかったな」
「・・そうなのか?」
「僕もカガリにドキドキするし、キスしたいし抱きたいと思ってるよ。・・だからその、ちょっと今回みたいなのは、軽率にして欲しくない・・・」
顔が赤くなりすぎて、湯気が出てきそうなカガリは、キラが照れたように告白するのをただ聞いていた。ビックリして声を荒げる。
「両想いだったのか?!」
「結果的にはそうだね。・・でも、今日はもうこれ以上は進まない方が良さそう」
「・・・・・」
「準備がいるでしょ?僕も、カガリも?」
コクコクと頷いた。いっそ欲情だけだったらどれだけ良かったか。好きなのだ。どうしようもなく。
無自覚だった。軽はずみだった。その事をつくづくと恥じた。
だから・・・
「「次は・・・ちゃんと」」
瞳がかち合う。声も合わさって、二人でふふっと笑った。
果たして自分はキラを受け入れられるだろうか・・こんなに恋をしていて。
少女のまま裸足で走った。君の元へと。今度は受け止めて欲しい。
すぐ大人になるから待ってて
お題配布元「確かに恋だった」(創作向けお題bot)@utislove様より。