夏が離反してすぐの五伊地
「ひっ、ごじょうさん...」
前戯もなにもなく猛る五条のモノを穿たれる伊地知。
五条にしてみれば何度か身体を合わせたもの同士多少の無理でも受け入れるだろうと性急に伊地知の中へ己の猛りを穿つ。
身を捩りながら五を受け入れようと必死の伊地知の姿にドロリどした粘着が身体を支配する。
『こうやって伊地知の中に全てを吐き出せば支配できる』
『あぁそんな悲痛な顔を見せるな萎えてしまうだろ?』
「ごじょうさん」
『ダメだいま呼ぶな!』
「ごじょう、さん、あの人の代わりにはなれないですけど」
はっ?今なんて言った?
「身体。だげ、でも、いいのなら...」
身体目的?僕が?
「好、き、に、してくだ、さい」
もう一人の僕が囁く、
『こうやって夏油を忘れられるとでも?』
忘れたい?アイツのことを?
現実に目を向ければ組み敷いた伊地知の両手首には押さえ込んだ圧迫痕がありイケなかったのかビクビク痙攣させている伊地知がいた。
「ごめん、伊地知」
はくはくと息をする口にそっと触れる。
「ん、むっ」
先程までの荒々しいキスではなく慈しむキスに伊地知の中で混乱が起きる。
「なぜ、どうして...」
涙目で見つめる伊地知の顔を泣くのをぐっと我慢しているような五条の瞳とが絡む。