御降誕祭 聖堂の中、整列し傅く執事たち。その最先では主が、膝立ちで祈りを述べて居た。
「天に御座します我らが神よ」
仰々しく声高らかに謳いあげる。
「何時如何なる時も我らを護りし恩義を示し…とか言うと思ったか?」
突然声色を変え、クワイヤに立って主は十字架を仰ぐ。
「確か人間ってのは神が自身に似せて創ったんだろ?その人間たちの愚行を見りゃ、手前さんのオツムの弱さが解るってもんさ。」
サンクチュアリに立ち入った主は、懐刀を十字架にぶん投げて突き刺す。
「Fuck U」
そのままよじ登り、木製の十字架を壁から引き剥がし、床に投げ付けた。
「おーおー、かしこみかしこみ」
十字架は大きな音を立てて割れ飛び散る。
「Go to hell, Got♡」
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