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    newbohyo

    TIREDキリオフェの人理修復を書こうとしていた形跡の冒頭を発掘したので上げます。スターズ。コスモス。ゴッズ。アニムス。アントルム。アンバース。アニマ、アニムスフィア。
     詠唱を紡いで間もなく、敵性サーヴァントは降り注いだ天体により霧散する。
     セプテム特異点はカルデアで想定していた戦闘内容とそう変わらないのでまだ標的が狙いやすい。
    「ヴォーダイム!」 
     いやしかし、はじめの特異点、竜の魔女のいたフランスは苦労した。ワイバーンばかりだから天体魔術を出しても逸れまくるし、サーヴァントの数は異様に多い。今回は地に足がついた敵ばかりなので彼女が傷つかないよう私が率先して、
    「ヴォーダイム、後ろ!」
     声に促されて振り向けば、突然現れたゴーストが私に向かって喰らいつこうとしていた。
     杖を突き出しながら、咄嗟にそれを受け流せなかった場合のことを考える。
     物理攻撃ならば魔術刻印があるから、少年時代のあの時ではないが余程ではないかぎり死にはしないと思うが、霊体相手の傷では話が別な気もする。傷がついたり呪われればきっと彼女が時を止めて私の治療をしてくれる。ああ、でもそれはつまり、治療のためにこの衣服は暴かれる。
      
    (彼女にこの痩せ細った体を見られるのか?)
     
     ゾ、と背 977