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    李丘@練習中

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    李丘@練習中

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    ラスト。大ファンの絵師のかたの、あるイラストを見たときに生まれた話。
    「存在の渇望」、隼人さんサイドで書きたかった。この隼人さんになってもらうためにこれまでのエピソードが必要だった。
    攻めも受けも関係ない、人を愛するって気持ちの行き着く先。
    20240602

    【5】廻る毒きらきらと、光が降ってくる。
    初めて知るそのあたたかさと、次に思考を奪う深い熱に変わっていく様を、隼人はいつも無言で受け止める。
    体を廻るその痛みは、まるで毒だった。
    たった一人が、自分の命を左右する力を持つ。
    歓喜と恐怖は常に表裏一体で、その未知数の不安定さが隼人は怖かった。
    「竜馬」
    だから、崩したくなかったのだ。
    この自我を。
    神隼人という自意識を。
    光は、注がれるときは恍惚を覚えるが消えれば闇しか残らない。
    その絶望に耐えられないと分かるから、最初から口にすることを避けていた。
    「竜馬」
    お前は、違うのか。
    言おうとしただろう、あのとき。
    やわらかい光と、俺の存在を全身で望む色で、俺を見ていただろう。
    目を閉じたのは、その瞳を受け止められないから。
    その欲は、俺の命を渇望する純粋な欲は、気を失いそうなど強い毒なのだと、お前は知らないから。
    頭を撫でる手から与えられる熱ですら、あっけなく壁を崩すのに。
    言わないでほしい。
    その言葉は、俺を壊すから。


    はっと目を開けたとき、まず心臓の鼓動の大きさが耳を打った。
    体が強張っていて、シーツを掴む指の力に気がつく。
    視界に入るのは見慣れた天井で、ここは自分の部屋だと意識はすぐ正常に戻るが、どくどくと流れる音の不快な重さにうろたえる。
    「……」
    汗をかいているのは、嫌な夢を見ていたからだ。
    何処か知らない場所で、真っ暗ななかで一人で立つ自分は、視力も声を奪われて身動きひとつ出来ずにいた。
    何も聞こえず、何があったのかもわからず、呆然と立ちすくむ自分を支配していたのは、恐怖だった。
    目が覚めて戻った音は、自分が生きている証は伝えてくれるが、不穏な響きばかり流して心が落ち着かない。
    喉が乾いている。呼吸が浅い。言葉が出ない。安定しない。
    なぜこうなった。
    今まで、こんなことはなかった。
    隼人の口から、声にならない何かが漏れた。


    年末の忙しさは今に始まったことではなかったが、それでも今年は殊更に慌ただしいのは、やはり竜馬が戻ったことが原因だった。
    それは喜ばしい事実ではあるけれど、先頭に立ってイーグル号を駆る身なら存在を周囲に隠しておくことは不可能で、竜馬が加わったチームの今後のことなど、隼人はいまだ不安定な世界の各所のトップに伝えなければいけなかった。
    竜馬がここに居ることを認めてもらったうえで、「邪魔をするな」というメッセージが送ることになる。
    そんな根回しは慣れてはいたが、竜馬を悪人と見る人間は今でも多く、そういう連中にはまた別の「施し」が必要だった。
    この三日、隼人はほとんどタワーにおらず、それは各所のトップのなかでも面倒な連中から、年越し前の雑事の精算を引き受けていたからだった。
    竜馬の存在を肯定するのと引き換えに渡すものは、タワーが所持する情報であったり物資であったり、ときに隼人の頭脳であったり、いずれにせよ隼人以外にその役を担える人間はおらず、それはタワーの所員たちもよく理解していた。

    「神司令、大丈夫ですか?」
    ヤマザキが不安そうな声で言うのが聞こえて、隼人は我に返った。
    すべての用事が終わった30日の夕方、真っ先に司令室に戻ったものの寝不足の体は思考する力が落ちていて、ヤマザキが状況を報告してくれるのを耳に入れながら眠気に襲われていた。
    返事があやしくなったのを見てヤマザキが声をかけてくれたのだ、と気がついて、バツの悪い思いで「すまん」と謝った。
    「もう休まれてはいかがですか。こちらは大丈夫なので」
    戻って真っ先にコーヒーを持ってきてくれたヤマザキは、自分がいない間タワーを完璧に維持させていた。
    こんな右腕がいて自分は幸運なのだと思いながら、「ああ、頼む」と素直に席を立った。
    何かあったらすぐに内線をくれと言い置いて部屋を出ようとしたとき、ヤマザキが思い出したように「そういえば」と口を開いた。
    「どうした?」
    「竜馬さんですが」
    何気なく出された名前に一瞬息が止まる。
    「ああ」
    頬に力を入れて返事をすると、
    「昨日、少し熱があると渓ちゃんが薬を取りにきました。今日はもう元気なようですが」
    と、ヤマザキはファイルに挟んだメモを見ながら言った。
    「……そうか」
    短く返して、隼人は司令室を出た。

    自分の部屋に戻ると、まずシャワーを浴びた。
    外の気配を洗い流したいと思うのは、あの連中は隼人の日常にとってどこまでも異分子でしかなく、この数日続いたグレーの思惑を含んだ言葉のやり取りには、嫌気が差していたからだった。
    だが、これで竜馬の安全も、タワーの意味も守られる。
    そのためならいくらでも泥をかぶろうと、これだけは、どれほど疲れても隼人の裡から消えない決意だった。
    部屋着代わりにしているスウェットに身を包むと、やっと一息つけるようで目を閉じる。
    ゆらゆらと意識が浮くのは、いつもの達成感に竜馬の顔があるからで、それはさっぱりとした今は心地のいい疲弊となって、じんわりと体に広がっていく。
    思い出すたびにそこにあるのは、光だ。
    こちらを見る目の、強い輝きには真っ直ぐな思いがある。
    俺が好きなのだと。
    言葉にしなくてもわかる、俺の意思に関係なく俺を求めるその純粋な欲が、あの美しい色を生む。
    きらきらと、光が降ってくる。
    俺だけに向けられる。
    それが、何処で何をしていようと正しく「神隼人」でいることを支えてくれる。
    どうでもいいパーティーに出るときも。
    お偉方に薄っぺらい称賛の言葉を口にするときも。
    「竜馬」
    お前だけが。
    俺の命を左右する力を持つ。
    だから、言わなくていい。
    ベッドに横になって、すぐに薄れていく意識のなかで、隼人は自分が笑っていることを知った。


    はっと目を開けたとき、まず心臓の鼓動の大きさが耳を打った。
    体が強張っていて、シーツを掴む指の力に気がつく。視界に入るのは見慣れた天井で、ここは自分の部屋だと意識はすぐ正常に戻るが、どくどくと流れる音の不快な重さにうろたえる。
    「……」
    汗をかいているのは、嫌な夢を見ていたからだ。
    壁の時計に目をやると、針は9時を指していて、ブラインドを上げたままの窓の外は真っ暗だった。
    何とか体を起こすと、肌に張り付く髪が気持ち悪かった。
    どうしてあんな夢を見るのか、確か気持ちよく眠りについたはずなのに、何を突きつけられているのか、ノイズで溢れる脳で考えた。
    気持ち悪い。水が飲みたい。
    しっかりしなくては。
    俺が不安定になってはいけないのだ。
    冷蔵庫から冷えたボトルを取り出して、飲んだついでにうがいもするとようやく頭が冷えてきて、隼人はソファに腰を下ろした。
    「……」
    ざわざわと鳴る心と、不穏な動悸を繰り返す心臓が、思考の邪魔をする。
    こういうとき、どうすればいい。
    暖房を切ったまま寝たせいで部屋は寒く、明かりは枕元のスタンドだけで、はっきりとしない視野が不安を強くしていた。


    そのとき、不意にヤマザキの言葉が蘇った。
    「昨日、少し熱があると渓ちゃんが薬を取りにきました。
    今日はもう元気なようですが」
    ああ。
    「俺の知らない竜馬」か。
    馬鹿な。

    「……」


    光が。
    欲しい。


    デスクにある電話に手を伸ばしたとき、頭には何も浮かんではいなかった。
    無意識に押すナンバーが誰の部屋のものか、それだけはわかっている。
    「おう」
    応答音が途切れた次に流れてきた声は、いつものようにぶっきらぼうな響きで耳を打つ。
    それが今は、唯一の希望だった。
    「竜馬か」
    「ああ」
    どうした、と続く声は、すぐに隼人の異変に気づいて調子が変わる。
    「竜馬」
    「何かあったのか」
    「お前、熱は」
    舌が回らない。上手く発声ができない。
    「は?」
    昨日、渓に薬を頼んだのだろう。そう言おうとして、
    「看病なんか、渓にさせるなよ」
    とまったく別の言葉が出た。
    違う。
    どうしてこうなる。
    「あぁ!?」
    竜馬の口調が荒くなる。
    「お前……」
    「竜馬」
    声を被せて、謝ろうとして、喉が動かないことに気づいた。
    竜馬。
    「隼人」
    受話器を持つ指が震える。
    「……」
    沈黙が、脳のノイズを増す。
    息が出来ない。
    「……」
    「そこにいろよ」
    最後に聞こえたのは竜馬の言葉で、そのまま通話は切れた。


    次に隼人の意識が戻ったとき、目の前に竜馬の顔があった。
    受話器を戻して何とかドアのロックを解除したのは覚えているが、それからどうしていたのか、記憶がない。
    部屋は明るくて、空調システムの機械音がして、ベッドに座っている自分を竜馬が抱きしめていた。
    己の肩に抱きながら、自分を見下ろす竜馬の顔は、いつも通り美しかった。
    「隼人」
    囁く声は低いのに、目だけは力強く真っ直ぐに自分を捉える。
    ああ。
    きらきらと、光が降ってくる。
    「竜馬」
    不快な鼓動も、脳の雑音も、消えていた。
    「何やってんだ」
    竜馬が笑う。柔らかく流れる目尻を見ると、不意に泣きそうになる。
    お前は。
    俺の。
    体を起こそうとすると、竜馬の手が肩を支えた。
    すぐ隣で、俺を見つめる。
    「忙しかっただろ、大丈夫か」
    かけられる声は優しい。
    「ああ」
    答えることができる。頭ははっきりとしている。
    「もう終わったんだってな。少し休めよ」
    穏やかな口調のままで竜馬が続ける。
    俺が何をしているか、具体的なことをこいつは知らない。知る必要もない。
    誰のためのことかも。

    「すまない」

    意図せず口をついたのは、謝罪だった。
    驚いたように竜馬の目が開く。
    「あ?」
    「すまない」
    繰り返す。何を言っているのか、コントロール出来ていない。
    調子は戻ったはずなのに、頭は冴えているのに、竜馬を見つめて出るのは自分でも意味を掴めない言葉だった。
    「どうしたんだよ」
    さっきのことかと竜馬が眉を寄せる。
    「渓に看病なんかさせねぇよ。飲んで寝ればすぐ治るからって、ゴウと一緒に何か薬を取ってきてくれて、それだけだ。
    心配するな」
    心配するな。
    そんな言葉を、俺は竜馬からかけられるようになっているのか。
    今は。
    「……違うんだ」
    意識がふたたび揺れる。
    あれは俺の嫉妬で、お前は関係ないんだ。
    俺の知らない竜馬は、いて当然なんだ。
    お前が俺のすべてを知らないのと同じように。
    だから、そういうことではなくて。

    「隼人?」

    竜馬の指が頬にかかる。
    その目を見たくても、焦点が合わなくなってきている。



    「好きだ」



    音が止まった。


    ゆるい力で頬に置かれていた竜馬の指が、小さく跳ねるのが分かった。


    「竜馬」


    言うな。


    視界がぶれたと思ったら、竜馬の匂いで包まれていた。
    胸にも背中にも熱が押し付けられて、冷えていた体に一気に体温が戻る気がした。
    回された腕は力強くて、明らかな意思を持って隼人の体と心を締め付ける。
    息が出来ない。
    その熱は、俺には。


    「俺も」


    聞こえてきた声は低く潰れていて、何かを堪えている。
    隙間なく隼人を抱きしめる竜馬の腕は、今までで一番熱い。
    流れてくる。
    壁が、崩れる。

    言わなくていい。

    その体を抱きしめ返したのは、次に出る言葉を止めるためだった。
    すまない。
    言わないでほしい。
    その言葉は、俺を壊すから。

    背中を掴む腕に、必死に力を入れる。
    目を閉じる。
    闇が。
    光は、注がれるときは恍惚を覚えるが消えれば闇しか残らない。

    「隼人」

    竜馬が、腕を解こうと体を動かした。
    それに抵抗して体を押し付ける。すがりつく指を、竜馬が身じろぎして引き剥がそうとする。
    「隼人」
    呼ぶ声は揺れていて、結局は腕を掴まれて、隼人は無理やり戻された。
    目を開けたくない。
    「隼人」
    耳に届く竜馬の声が掠れていく。
    被さった唇は、考えることを放棄した隼人のなかにあっけなく熱を送り込む。
    ああ。
    好きだ。
    思わず声が漏れた。
    竜馬の指が頬に届いて、耐えられなくて、その腕にしがみつく。


    「俺を見ろ」
    唇を離して竜馬が言う。
    嫌だ。
    その光は毒だ。
    あの夜に渇望したのはお前の命そのもので、お前もそうだとわかるから、痛いんだ。

    全身を廻る毒。

    すまない。
    二度と、手放せない。


    「お前が好きだ」


    言わないでほしい。
    その言葉は、俺を壊すから。


    ふ、と竜馬の息遣いが聞こえた。
    ふたたび唇が重なる。噛みつくような勢いでぶつけられた熱は、力を失った体を容赦なく押し倒す。
    竜馬の腕が腰に当たって、そのまま下半身ごとベッドに転がされた。
    キスは途切れなくて、その首に手を回したのが自分の意思なのか分からないけれど、気がつけば隼人は何度も竜馬の名前を呼んでいた。
    覆いかぶさる竜馬の体は、隼人が逃げることを許さないように隙間を埋める。俺を見ろ。小さな囁きが漏れてくる。

    「隼人」
    呼ばれるたびに胸で瞬きが生まれる。
    「好きだ」
    余裕のない響きで繰り返される言葉は、普段の竜馬と程遠いから新鮮な刺激で隼人の体を侵す。
    言うな。
    そう返したいのに、耳を塞ぎたいのに、手は勝手に動いて竜馬の頬を掴み、引き寄せながら同じ言葉を吐く。
    好きだ。
    お前は。
    俺の命なんだ。
    体勢を変える頃にはとっくに目は開いていて、見下ろす瞳のなかにいつもの光を見つけて、それは歓喜の印でしかなくて、胸の裡に湧く甘い衝動のまま竜馬の首筋に唇を押し付けていた。


    毒が廻る。

    すまない、竜馬。
    すまない……。



    罪悪感でも、後ろめたさでもない。
    その真逆の、何にも邪魔されない真っ直ぐな愛情の、情熱の、その重みをぶつける自分への、ただの言い訳だった。

    崩せなかった自我は、この自分という自意識は、竜馬の前では捨ててもいいのだと思えなかった。
    引いた線は依存したくないからで、竜馬の在り方を尊重したいから言わなくてもいいと勝手に思っていた。
    だけど。
    俺と同じように俺の命を渇望する光があるから、お前がそれをためらいなく差し出すから。
    目を開けて受け取る。
    きらきらと、光が降ってくる。
    そのあたたかさと、次に思考を奪う深い熱に変わっていく様が、どうしたって俺を生かす糧になるから。
    「好きだ」
    求めてもいいのなら。
    二人で、溺れてくれないか。


    自分の首筋にキスを繰り返す愛しい男の髪を掴みながら、
    「脱ぎてぇな」
    と竜馬が短い息継ぎで言った。
    服も、言葉すら、これから邪魔になる。
    隼人は黙って起き上がると、乱暴に袖から抜き、それを放って竜馬を見下ろした。
    明かりの下で初めて目にする隼人の体は、深い陰影を抱えて見惚れるほどに美しく、刻まれた傷に指を伸ばしながら竜馬はため息をついた。
    生き抜いた証。
    それぞれ別の次元で生をつないで、今こうやって同じ空間にいられることは、当たり前ではないのだと。
    腹に触れる竜馬の手を掴んで、隼人がふっと笑った。
    「どうした」
    「ロックを」
    「した」
    素早く返す竜馬の目が一瞬泳いだのを捉えて、
    「なんだ、珍しく気が利くな」
    と言うと
    「うるせぇ。非常事態になるテメェが悪い」
    と、竜馬はいつもの口調で横を向いた。


    人に見せたくないから。
    弱った隼人など。
    それに触れていいのは、俺だけだ。


    思い出す。
    様子のおかしい隼人に気づいて電話を切り、すぐ部屋へと向かいながら、竜馬の頭には夕方に司令室を尋ねたときのヤマザキの言葉が蘇っていた。
    「神司令は先ほど部屋に戻られたのですが、かなりお疲れのようで……。
    後で伺ったほうがいいでしょうか」
    心配顔でそう言うのを、
    「俺が行くからいい」
    と竜馬は返していた。
    あいつがここを出て何をしているか、俺は知らねぇ。
    それでも、戻ってくるなら俺がそばにいてやる。
    疲れてるとき、誰も近づけたくないのがあいつの性分だから。
    居ていいのは俺だけだ。
    きっぱりとそう思えるのは、隼人が自分のことを好きだという確信があるからで、いつだって自分の存在を望むであろうことは、もう知っているのだ。
    だから、内線が鳴ったときはどこかで予感があって、隼人の「非常事態」をすぐに把握した。
    俺だけだ。
    こいつに触れていいのは。

    そんな事情を隼人に伝える気はないが、あのとき部屋に入って真っ先に目に入ったのは視点の定まらない目で立ちすくむ姿で、何とかベッドまで連れていって、肩を抱いていた。
    無事でよかったと思いながら、こいつの抱える孤独は俺が思う以上に深いのだと、思い知った。
    乗り越えた葛藤も、言えない言葉も、まだこいつを苦しめるのか。

    だから。
    二度と離さない。


    「竜馬」
    たった一人、自分を狂わせる男の声が降ってくる。
    その甘い響きは毒になる。
    ゆっくりと体を侵していく。
    唇を塞ぎながら、その指が裾を探る。
    名前を呼び合いながら、思いを吐き出しながら、誰にも邪魔されない愛情を確かめる。

    隣に立てる喜びも、一緒に溺れる快感も、この人でなければ駄目なのだ。


    全身を廻る毒。


    それは、いつだって最後は歓喜の光になる。


    -了-

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