新レオドン偽物?のレオと色々するドナちゃん
不意に背後から感じた気配に持っていた武器を構える。
しかしそこにいたのは見知った姿で、ようやく出会えた味方に少し肩の荷が下りた。
小走りで近寄ってくるレオナルドも特に怪我もしてないようだ。
「ドニー、大丈夫か?怪我は?」
「大丈夫だよ、それよりさっき見つけたんだけど」
そう続けながら先ほど見つけたものを共有しようとバックに手を差し込もうとした。
しかしその腕は唐突に掴まれ阻まれる。
顔を上げれば珍しく心配そうな顔を隠すことなく、目尻を下げていた。
「本当か?お前が心配なんだよ、ドニー」
そう言う声色はこちらが戸惑ってしまうくらい随分と甘味を帯びていた。
此処が敵の占領地でなければ、そんなお誘いに頬に口づけでも落としているところ。
ドナテロは言葉に惹かれるようにレオナルドの胸板に手を乗せ、近づく。
「随分と今日はお熱いね、レオ」
言うなり背後で構えた棒を振りぬくと、それは相手に当たることなく空を描いた。
軽やかなステップで数歩後ろに着地したレオナルドは慌てた様子は一切なく、右手を胸元に置いた。
まるで礼を欠いたことを詫びる紳士のようだ。
まったくもって、らしくない。
「酷いなドニー、いきなりどうしたんだ」
穏やかな口調で微笑むレオナルドに、ドナテロは棒を突き付けた。
「あいにく、僕のダーリンはもっと唐変木なものでね。君は一体誰だい?」
背の武器を抜いてはおらず一見するとレオナルドは隙だらけだ。
でもいくらリーチに分があるとはいえ、佇む姿に油断はない。
ドナテロは小さく息を吐くとつま先を踏みしめ、間合いを詰めた。
なんなく避けられた突きの代わり振り上げた右足も容易く掴まれる。
しかしそこまでは予測済み、ドナテロは棒を一度離した。
地面についていた足を浮かせ棒を蹴り上げると、一瞬そちらに向いた目線の死角でドナテロはそのまま掴んだままの腕に飛びつく。
体重ごと地面に落とすつもりだったが反動のまま叩きつけられたのは横の壁だった。
「つれないな、ドニー」
そつのない動きと思い切りの良さはレオナルドそっくりだ。
耳元で囁く言葉は声帯もどこまでも同じで、まるでパブロフの犬みたいに身体が熱を持つ。
しかし首を圧迫する手はそんな声色とは反して容赦なく締め付けてきた。
先程調査していた部屋で他の人間の複製らしきものを見ていなければ、きっと気付かずこんな状況に少なからず混乱していたかもしれない。
頬を辿るぬめった感触の後、ぴりっとした痛みを感じて切れてしまったことを察した。
血を舐めとる仕草は、どこまでも甘い恋人のよう。
ドナテロはかろうじて握っていた武器を手放し、その腰に手を回した。
そうするとレオナルドは空いた手でドナテロの腰に手を滑らせる。
過敏な刺激に息を詰め、そして突如バリバリと稲妻が走った。
「ぐああああっ!!」
硝煙を上げて倒れこむレオナルドらしきもの。
甲羅の隙間の皮膚に掌分の大きさ分で焼け焦げた痕が残っていた。
未だ耳に残るねっとりとした息を忘れるように擦り、ドナテロは掌に装着していた円状の機器を取り外す。
少しだけドナテロ自身にもピリッとした痛みが来たから、まだ改良の余地がありそうだ。
「さて、コレは本物なのかな……」
改めて、その場にしゃがみこんだ。
正直なところ触った感触などは模倣というには出来過ぎていたように思う。
洗脳でもされたのかな、とりあえず緊急事態だったから跳ねのけたけど不可抗力だし多少やり過ぎても大丈夫だろう。
そうしてドナテロはひとまず呼吸を確かめる為に顔を近づけた。
レオのこと唐変木呼ばわりするドナちゃんが書きたかったのと戦闘描写練習も兼ねて(ほぼ無かったけど)。
彼ピのことコレ呼ばわりするのよくないと思います!