深夜のラーメンっておいしいよね暖房の付けられた部屋の中、窓から入り込んでくる冷気が日向の頬をくすぐり、瞼を持ち上げた。ぼんやりとした頭で部屋を見渡すとカーテンから光が差し込んでいる…ということもなく辺り一面に暗闇が広がっている。スマホに刺さったままのはずの充電ケーブルを手繰り寄せ、ディスプレイの明るさに、そこに映された時間に眉を顰めた。時刻は午前二時十七分。まだ起きるには随分と早い、と外気から自身を守るように頭まですっぽりと布団を被り、再び瞼を落とした。
ぐぎゅるるるる…
「う…」
先ほどから見ないふりをしていた空腹を強調するように腹の虫が鳴り響く。宥めるようにさすってみても、空になった胃はきゅるきゅると追い討ちをかけるように主張してきた。
1818