ジュン茨寝ても覚めても仕事仕事仕事。年度末の決算を控えているこの季節はどこの会社もてんてこ舞いだ。
自分の抱える子会社も、副所長を務めているコズプロも引き継ぎやらなんやらで連日事務作業に追われている。
それと並行してアイドルとしての仕事も軌道に乗り着々と増えている。
そのため今年度の春は休む間もなく連日事務所に泊まり込みパソコンや書類と睨めっこする羽目になってしまった。
事務所に篭り切って早3日。ようやっと仕事が片付いた。
時刻は深夜1時を越しており、自分以外の社員が申し訳なさそうに最後の業務を自分に任せて帰宅してから既に数時間が経過していた。
あとは戸締りをしてマンションに帰るだけ。
「…かえるだけ…なんですけどねぇ」
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