数日後、お互い真っ赤な顔でお菓子パーティーした。「やっほーシン君~今お昼休憩?」
「…おー」
良く晴れた心地よい天気の下、商店のイートインスペースでのんびりと昼食をとっていると頭上から気の抜けた声が聞こえてくる。その方向に視線を動かすとそこにはにこにこと上機嫌そうな顔をした南雲がいて、俺は気を使うこともなく相手と同じように気の抜けた返事をした。
南雲はいつの間にやら商店でお菓子を袋いっぱいに買っていたようで、それら数個を狭いテーブルの上に広げると「えへへ、お菓子パーティーみたいだね~」なんて子供みたいなことを呑気に言いながら目の前の椅子に座る。テーブルに乗せきれず余ったお菓子が入った袋は南雲の座る椅子にうまいこと掛けられており、器用な奴だなと思いながらもこの流れは以前から何度も繰り広げられていることなので俺は気にすることなく広げられたお菓子を手に取って遠慮なく食べた。
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