偏屈探偵と午後のひととき[第四話]自ら率先して歩いていたオリビアは、自分がバジル達の眼中に無い事に気付き、なんとか見てもらおうと得意の構ってちゃんをした。「ねーバジルーバジルーバージールってばわたしもう疲れたーおんぶしてー」
バジルはピクリと眉を動かし、オリビアを睨み付けた。「何故僕が君をおんぶしなきゃいけないんだ?まず、僕がミス・フレームシャロンをおんぶする事で発生するメリットを教えてくれないかい? メリット?無いだろう?本音で言えば僕は今とても疲れているんだ。出来る事なら、君なんかをおんぶして、体力を消耗したく無いね。」バジルはそう言い、目を閉じそっぽを向いた。頑なにオリビアをおんぶしたく無い様子だ。ドーソンが「じゃぁ、私が代わりにおんぶしようか?」と言おうとした時、オリビアは「おねがーい」とキラキラお目めで、バジルに懇願した。
1208