次からは置き配で「あらぁ。ドクター・アスクレピオス、アマゾネスドットコムから荷物が届いてますよ〜?」
「は? 僕は何も頼んでないぞ」
「ネモ・ナース、見せていただけますか?」
「どうぞ〜」
「チッ……婦長、中身は」
「はい。……潤滑用ローションと大判の滅菌ガーゼ、ですね」
「チッ!!!!! すぐに捨て「おーいアスクレピオス! 私宛の荷物が来てるはずなのだが!!!」
「出て行け!!!!!!!!!!!」
「あら〜医務室ではお静かにお願いしますねぇ〜」
「やあ、すまないネモ・ナース。ところで私宛の荷物は来ているかい?」
「婦長! ナース! 渡すな!!絶対に!!!!!」
「え?」
「ですが……」
「絶対にだ!!!!!!」
「その反応はあるとバラしているようなものだぞ、アスクレピオス。さて……あぁ、婦長の持っているその箱かな?」
「滅菌ガーゼとローションですが、一体どういった用途でお使いなのですか?」
「やめろ婦長! 聞かなくてもいい!!」
「気になるかい? ……ふふふ、君には少〜し刺激が強いかもしれないね」
「刺激、ですか」
「詳しく聞こうとするんじゃない婦長。とにかくその箱は渡すなよ。そしてさっさと医務室から出て行け色ボケ愚患者めこんなものを医務室受け取りに指定するな」
「おや、アスクレピオス。『そんなもの』だなど。潤滑剤とガーゼだよ? 医務室に届いても違和感はないだろう」
「その組み合わせは! サバフェスの成人向けで!! 嫌というほど見たんだよ!!!!!!」
「あっははははは! なぁんだ、君知っていたのか!!」
「えぇいうるさい! さっさと帰れ! 二度と来るな!!!!」
「しかし、それは私が購入したものだから渡してもらわないと困るなぁ」
「知らん。勝手に困っていろ」
「よろしいのですか? この荷物はミスター・ロバーツご本人の……」
「そうだぞアスクレピオス」
「色ボケに渡す荷物など届いていない! 帰れ!!」
「全く、頑固者だなぁ君も。仕方ない、今は引くとしよう。だが、海賊の執着を甘く見ないことだ、『ソレ』は彼と使う大切なものだからね!」
「あまり手荒なことはしないでくださいねぇ〜」
「では失礼するよ」
「二度と!!! 来るな!!!!」
◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆
「婦長! ネモ・ナース!! 次から注文してない荷物が届いたら受取拒否だ。わかったな?!」
「はぁい」
「では、今日のこちらの荷物はいかがします?」
「返品を……いや、燃やせ」