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    dust_drops

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    ᴅᴀʏ𝟩

    アヤソフィア・レソロジカメーデー、メーデー、メーデー。

    どうか貴方の傍に、連れて行ってください。

    焼けたって、溶けたって構いません。

    貴方のように青く綺麗な標に、なりたいのです。

    身分もお金もありません。功績も脳もありません。

    けれども、憧れ。たったそれひとつで。

    ここまで昇ってきたのですから。



    「ママ、ごはん、なに?」

    グゥ、と鳴り響く腹部を摩りながらシルルがキッチンを覗いた。

    「あら、おはよう。シルル。」

    ママは挨拶にもう少し待っていてね、と付け加えてから着席を促す。

    シルルはこくこくと何度も頷いて、もう少し、もう少し……そう小さく唱えながら自席に着席した。鼻腔をくすぐる芳ばしい香りが空腹を加速させるが、シルルは両の瞳をギュッと瞑って煩悩を振り払う。

    味見…一度でもしてしまえば、それが一口で終わらないことを知っていたから。

    「……ちょっと、煩いんだけど。」

    すでに着席していたビスが、呪文のように唱えられ続けるシルルの“もう少し”に鬱陶しそうな声を上げた。

    顔面は卓上に広げられた本に向けられたまま、ポッドのカメラがシルルの視線とぶつかる。

    「ごはん、たのしみ、だから…」

    「…そんなに空いてるんなら、僕の分もあげるよ。」

    「別に、僕は食べなくたって平気だし。」

    しょもも…と空腹のせいで萎んだ風船のように縮こまっていたシルルは、思ってもいなかったビスの提案にパッと目を輝かせた。

    「いいの……?」

    「いいよ、気分でもないからね。」

    食事の気分になることなんて、ほとんどないけどさ。ビスは先程と変わらぬ抑揚でそう付け加えつつ、淡々と会話を続けている。ポッドの視線はいつの間にか手元の本へ戻っていた。

    「シルル、ぼくのも分けてあげます」

    その様子をにこやかに眺めていたオートミールも口を開く。

    「成長期には、たくさん食べたほうがいいですからね」

    「オートミール、せいちょうき、ちがう?」

    同い年だろうにとでも言いたげな視線でオートミールを見つめるシルルは、こてんと小首を傾げた。

    「ぼくはいいんです、これ以上おおきくなっても困るので」

    「オートミール、ちいさい…もっと、おおきい、ならない?」

    シルルはますます難しそうな顔をする。その視線に、オートミールはくすりと微笑んだ。……それが、心の底から湧き出た楽しさ故であったかは分からないけれど。

    ぼくは、いいんです。これ以上大きくならなくて。

    背はどっちでも良くて、手が…ですけど。

    もちろん。ぼくの腕は機械ですから、ご飯をたくさん食べたって“成長”しないことは分かっています。

    ……でも、ぼくにはこれしかありませんでしたから。

    笑ってくれるなら、必要としてくれるなら。どんな身体になったって良かった。この腕だって、良いこともあるんです。慣れれば、意外と何だってできます。

    邪魔で不便だということには、変わりないですけど。

    でももう必要なくなりました。ここにいるということは、そういうことなので。

    いいんです、いいんです。

    つまるところぼくは、成長も改修も、もう誰一人にだって必要とされていないということですから。

    「もう…だめよ、2人とも。」

    ママが円卓に割って入る。少しばかり困ったような顔をしながら、料理が丁寧に盛り付けられたプレートを運んできた。

    「ビスもオートミールも、きちんと食べなくちゃダメよ。シルルの分ならたくさん作っているからね、心配しなくても平気よ。」

    「これは2人の分。シルルのはこっちね。」

    ことりと眼前に置かれた白いプレートの上には、出来立てのトーストとハムエッグが乗せられている。それらからほかほかと立ち上る湯気は、無神経にも摂食中枢を刺激するようだ。

    ……ああ、こんな身体になってもお腹が空いてしまうなんて、滑稽な話です。

    「……ふぁ、」

    廊下の先から聞こえた小さな欠伸の声に視線を向けると、そこにはアルタイルが漂っていた。

    まだ開ききっていない重たげな瞼が、半分ほどは夢の世界にでもいるのだろうかというのを物語っている。

    珍しいな。そう思いつつも、思わずふふ、と小さな笑みを溢した。

    ママもアルタイルに気付いたようで、最後の皿を運びながら声を掛ける。それはなんでもない、一日が始まる毎日の挨拶だ。

    「おはよう、アルタイル。」

    アルタイルは、聞こえた音の方へ顔を上げる。その音に対して、特別応答などをしようとした訳ではなかった。

    ただ、入店音に反応する客、鴉の鳴き声に反応する野良猫……それらと同じ、本能的反射のようなもの。

    だけれども結果として、植物を纏った白い少女の瞳はわたしを捉えていて。それに意志を持った反応をしたようになった…ものの。

    「……?」

    「アルタイル、とは…なんですか?」

    きっとわたしに向けて何かを言っているのだろうその少女の言葉を、アルタイルは何ひとつ理解できなかった。

    アルタイルの問いに、その少女は少しだけ驚いたように顔を強張らせた…けれども、それは気のせいだったろうかと思うほど一瞬で。気付いた時には、また柔らかな笑顔に戻っていた。

    「アルタイル、あなたの名前よ。」

    「素敵で立派な名前、あなただけの名前。」

    そうでした、わたしの名前。アルタイルというのでした。

    暗闇で生まれたわたしの……

    アルタイルは記憶するようにこくこくと何度か頷いてから、まだ何かが引っ掛かるのだろう、再び首を傾げた。

    「おはようとはなんですか?」

    「朝にする挨拶ね。お昼はこんにちは、夜はこんばんは。お日様の位置によって変わるのよ。」

    「あいさつとはなんですか?」

    「そうね…」

    その優しい少女は、考えたことがなかったわね、と少しの間真剣に悩んでから、アルタイルの問いに返答する。

    「ママとアルタイルが、お互いにお互いを思いやる言葉よ。」

    「ママはアルタイルを大切に思ってるわ、今日もいちにち素敵に過ごしてほしい。そういう気持ちを込めて毎朝おはようって挨拶するの。」

    「アルタイルは、どうかしら?」

    「わたしは、……」

    己をママと自称する少女は、アルタイルから目を逸らさず、ゆっくりと丁寧に問いを投げかけた。

    ママ。きみはママというのですね。

    忘れていました。次はきちんと覚えておかなくちゃ。

    「…わたしも、そう思いたいです。」

    おそらくこれまで、眼前の彼女とわたしは一緒に生活していたのだろうに、名を聞いたところで思い出が蘇るなどということはなかった。

    カラフルでふわふわなクッションを割いたところで、その中は真っ白な綿、たったそれだけ。きっとわたしの海馬の中は、それと同じだろう。

    だけれどもひとつだけ、分かることもある。それは、きっと彼女はわたしを愛してくれる人だということ。

    それならばせめて、わたしも同じ気持ちを返したい。

    ママは大きな星を宿した瞳をきゅっと細めて、嬉しそうに笑った。

    その頬に、何故だか手を伸ばしたくなる。そう思ったところで、わたしには手がないのだけれども。

    「……ママのめは、『きれい』です。ほしが光っているみたいです。」

    「そう?ふふ、ありがとう。」

    手の代わりに、言葉でなら撫でてあげられるだろうかと思った。ママはそれに驚いたように顔を一瞬硬直させてから、より一層目を真一文字に引いて笑う。

    「ママの瞳はね、ブルーベリーを真上から見た形に似ているのだって。」

    「ブルーベリー、分かるかしら。紫色で小さな丸いフルーツよ。」

    「ブルーベリー…はじめてききました」

    アルタイルは初めて聞くそれを、溢れ落としてしまわないよう、精一杯繋ぎ止めておこうと復唱した。

    それはきっと無意識であったかもしれないが、本能がそうさせたのだろう。人間は、興味の湧く事柄に対して脳のリソースを多く割く傾向にある。

    「萼の形が綺麗な星形でね…ああ、萼っていうのは、実や花を保護してくれる役割をしているの。だから、昔はスターベリーとも呼ばれていたそうよ。」

    「そう言えば、スターフルーツなんて名前のフルーツもあるのよ。形が本当に星みたいでね、とっても可愛らしいの。今度取り寄せてみようかしらね。」

    ママが楽しそうに説明してくれたそれを、アルタイルも真剣に聞いていた。

    星のフルーツなんて、とっても素敵な話だから!

    「ほしのようなフルーツ、たくさんあるのですね!わたしも、みてみたいです」

    何故だか分からないけれど、星の話はとても心が躍るのだ。いいな、わたしも身体のどこかに星を宿してみたいです。

    「そうね。星みたいな食べ物、たくさん集めてみたらきっと楽しそうね。」

    アルタイルの様子にころころと笑うママの頭の枝には、小さな紫が一粒実っていた。

    それにアルタイルは気付けたか分からない。だけれども……気付かないのであれば、それはきっと幸せなことだろう。

    「さあ、いらっしゃい。ご飯を食べましょう、冷めてしまうわ。」

    アルタイルはそれにこくりと頷いて、促されるままおそらく自席なのだろう、空席のひとつに着席する。

    まだ全員が揃っていないのではないかと、他のふたつの空席が気になった。だけれども、誰一人としてその空席を指摘する者はいない。

    それならば、その二席はきっと余っているか何かなのだろう。それほど大きくもない円卓に、何故ふたつも不要な椅子を置いているのかとは思ったけれども。

    ここにもっとたくさん人がいれば、賑やかで楽しそうだけれどな。

    アルタイルがぽやぽやと虚無を想像した時間は限りなく短時間だったが、皆が手を合わせているのを見て、慌てて同じように合掌した。

    ううん、わたしは手を合わせているわけではないですから、これは何といえばいいのでしょう。

    合羽?それとも合翼?……へんな字、読み方も分かりません。

    「いただきます。」

    ママが初めに口を開いてから、続けてみんなが同じように同じ単語を呟いた。言葉の意味は分からなかったけれど、きっと同じようにすれば大丈夫です。

    そうしてから、目の前に置かれているそれらをまじまじと見つめる。これは食べ物。…食べ物は分かります。美味しいもの、必要なもの。みんな揃って、とルールで決められている、……

    ……なんの?

    食事は、何かとても大切なことだったはず。ああ、もう少しで思い出せるかもしれないのに。もどかしいです!

    きっと答えは見つけられないのだろう、悶々と煮え切らない思考は一旦端に寄せておいて。こんがりと狐色に焼かれたトーストにフォークを目掛けた。

    そうして、それを口に運んで……

    「……あつ…、?」

    熱い、熱い。これはなに?

    トーストが、ではなくて……

    「…あつい……い、いたい…です……!」

    わたし。わたしだ!

    なんだか、身体が焼けるように熱い!

    思わず見下ろした身体のどこにも火の粉なんて舞ってはいないのに、もがきたくなるほど痛い。

    「アルタイル!?どうしたの、熱い?」

    がちゃがちゃと食器を鳴らして喚きながらジタバタと暴れるわたしの身体を、いつの間に立ち上がったのだろう、ママが必死に抑え込もうとしている。

    ママの周りには、暴れたわたしの身体から抜け落ちていった白い羽毛がふわふわと散り舞っていて、白いワンピースと白い髪色が神秘的なその容姿によく似合っている。なんだか幻想的な景色だと他人事のように思った。

    兎にも角にも、身体を喚かせたところで熱が治まる気配は見受けられず、そればかりか温度は上昇しているようにさえ感じる。

    身体の芯から茹でられているような、耐え難いそれに生理的な涙が溢れてきては止まらない。泣くのなんて、いつぶりだったろうか。

    「アルタイル、どうしたの?」

    ママの必死な応対も、みんなの心配そうな顔も、その涙で歪み白んでいく。

    「からだが、あつい…です……」

    「いたい、くるしい……」

    「どうしたら、いいですか…?」

    どうしたら良いかと問うたところで、きっと誰も答えを知り得ないのに。そんなことしか口走れない。助けを乞うことしかできない。

    泣いても喚いても、この状況は変わらないのに。

    「……不調が、進行しているわ。」

    ママの冷静な声。

    ふちょう。聞き馴染みのある言葉。

    全ては思い出せないけれど、己の命を蝕んでいるそれの総称だということは分かる。きっとわたしはもう長くないのだということも。

    痛くて熱くて、本能行動に戦慄く身体を制御することは難しい。こういう時、どうしたらいいか分からなかった。

    死が恐ろしいとは思わないのに、身体は生を選んでそれにしがみつくようインプットされているものだから、静かに耐えるということができない。

    だから、はやくこの辛苦から解放されたかった。わたしはもう生きるという行為に固執しなくていい。

    死は暗闇だということを知っている。暗闇は怖くないから、平気。星になったら、お隣さんになるのだし。

    静かに輝き照らす、小さな星になりたい。はやく。

    ところで、星はなぜ光るのでしょうか。それは、核融合反応で燃えているからです。

    それならば、熾天使はなぜ最高位の階級を与えられたのでしょうか。それは、神への愛と情熱で身体を焼いているからです。

    アルタイルはそれらを知らない。だけれども、アルタイルの身体はまさに今。星になるため、天使になるため、強制的に作り替えられていた。

    核融合もせず、己が身を焼くこともせず。代わりに、アルタイルは身体を“羽根”に蝕まれることで、それを成立させている。

    ……果たして、天使になるのに熱は必要か。

    分からない。だけれども、遠いどこかの国では誰かを弔う時、その誰かを大切なものと一緒に焼いて天国へ旅立たせるのだと聞いた。多分、それと似ていると思う。

    わたしの大切なものは、何ひとつもないけれど。

    たったさっきまではあったかもしれない。だけれどもう、何もかもを忘れてしまった。それに例え“物”を持っていたとしても、記憶が無ければそれはただのガラクタだ。

    “大切”は思い出で彩られる。つまりは記憶によって形作られるエンチャントアイテムだ。

    それならば、少しだけ夢を見てみたっていいでしょう。

    そうですね、例えば……セラフィムは聖母の夢を見るでしょうか。

    己の身体が燃え盛っていようとも、何故だか人の愛は暖かい。

    ……だけれども、未だ温もりを知らないその懐を、なぜ信頼できるのでしょうか。

    知ろうとしなければ、失望など来ないのに。知ろうとしなければ、幻滅など来ないのに。

    ああ、きっと…これが愛だ。これが憧れだ。

    わたしはあの夜空に抱かれたことなどないのに、それに憧れてしまう。焦がれてしまう。

    きっとあの場所は素敵だ、きっとあの場所はわたしの居場所だ。そう想うことをやめられない。

    この願いは、想いは。ほんとうにわたしの考えたことだろうか。

    もろもろと記憶も知識も抜け落ちて行くというのに、この確固たる感情だけが揺るがない。

    揺るがない。

    揺るがないのならば、わたしのほんとうの気持ちですね。わたしは、そうなりたいみたいです。

    夜空など知らない。星など知らない。

    愛とはなんですか?居場所とはなんですか?

    分からないことばかりです。ですけど……

    記憶が消えても、きっとまだ”わたし”が覚えています。”わたし”がそう望んでいるから。

    けれどもすこしだけ、みんなとさようならするのは『かなしい』です。

    ……みんな?

    みんなって、なんですか?

    分からない。でも、でも……

    とても大切だった気がする。

    わたしの羽根を素敵だと褒めてくれたきみ。わたしとたくさん遊んでくれたきみ。わたしにいろんなことを教えてくれたきみ。わたしの姉のようだったきみ。わたしに本を読んでくれたきみ。

    ……きみたちが、みんな。わたしの”大切”でしたか?

    それならばわたし、たのしかった!きっときっと、わたしの毎日はしあわせでした。

    だから、わたしはわたしの人生を、悲観したりしません。わたしはわたしを、『失敗作』だとは思いません。

    わたしはわたしを『不幸』だったと思いません。

    いいんです。これで。

    “アルタイル”は何も知らないまま、無垢なまま。幸せにゆっくりと瞳を閉じるだけでいい。

    これは、きっと幸せなことです。

    無知だということは、それだけわたしが幸せであったという証拠。わたしが知恵を蓄えずとも生きてこられたのだという、世界への信頼。

    だから、無知は過ちではありません。

    意識すらも白んでいく中、記憶や意思の欠片のようなものがわたしの海馬を撫でていった。

    さようなら、わたしの思い出たち。

    わたしは大切を連れていけないみたい…寂しいですね。

    「……さよ、なら」

    そう、わたし?これはわたしの声?分からないけれど、呟いた時。

    口の中。正確には口かも分からないけれど、甘い何かがカロンと放り込まれた。硬くて、甘くて、けれど少し酸味のある…これは何?

    「アルタイル、がんばったわね。」

    視界などとっくのとうに真っ暗になってしまった…いや、真っ白?視界?あったのか無かったのか、あったのならいつからこの瞳は閉じられたのか。何もかもが曖昧になったわたしに降りかかる、優しげな声。

    ……安心できる、これは誰の声?

    いつかの幼きわたしを、その腕に抱いてくれた母ですか?

    いまから消えゆくわたしを、宇宙に燃やしてくれる神ですか?

    それならば、きっときっと。わたしは飛んでゆけるのですね。あの暗闇の片隅に。あの大勢の光のひとつに。

    弱いかもしれない、小さいかもしれない。

    けれども、懸命に光りますから。

    わたしの輝きが届くまで何光年、どれだけかかるか分かりません。きみはそれまで覚えていて、そうしておかえりとわたしを出迎えてくれますか。

    ……いいえ、やっぱり。覚えていなくていいです。

    いつかわたしを見上げて、綺麗だと笑ってくれたら、それがいいです。

    それだけでいいです。

    灰燼のほんの最後が願った想いは、ゆらゆらと陽炎のように朧げで、だけれども不変で確かなものだった。

    「おやすみ、アルタイル。」

    ママの最後のそれは、”アルタイル”に届いたか分からない。

    アルタイルの生命を燃やして代わりに産まれたそれは、産声も上げず、ただ静かに佇んでいた。

    感情もない、知恵もない。意思すらも。

    ここにあるのは、美しく大きな三対の翼。それだけだ。

    でもその翼は、この世の何よりきっと無垢である。

    アルタイルがそうであったように。星がそうであったように。

    たったひとつ、分かることだ。



    ——— 起動、確認。

    「廃棄対象児童No.███、アルタイル。」

    「ダストドロップによる処分を完了しました。」

    「投薬許諾書のサインは代筆となります。」

    「廃棄対象児童の残数は3名です。」

    ——— 記録、終了。
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