すぐちゃんの恋 小学生編俺は気づいてしまった、すぐちゃんに追いつけない事に、俺が小学一年生になるとすぐちゃんは二年生になる、俺が二年生になると三年生になる、と言うことは俺が六年生になるとすぐちゃんはまた居なくなる。
幼稚園とは違い小学校の校舎は大きい。たまに会えて居た園とは違い全くと言って良いほど校内で会うことはなかった。
年齢が違うとは、学年が違うこう言う事なのだ、どう頑張っても追いつけない、年齢差は縮まる事はないのだと気がついてしまった、気づいた時には俺はもう小学四年生になって居た。
帰りの会が終わると一目散に教室を出て渡り廊下を急ぎ足で歩く。
俺の通う小学校は三年生と四年生は旧校舎を使用していてる。新校舎につながる窓ばかりの渡り廊下を通り一つ下の階に降りると、お目当ての五年一組すぐちゃんの教室がある。教室の扉が開いていると言う事はすぐちゃんのクラスも帰りの会が終わっていると言う事だ。
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