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    木制奶

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    パイプ

    PROGRESSお久しぶりです。
    久しぶりすぎてこの世界観に帰ってこれてないかもしれない...
    今回、一旦最終章となります。
    生きる時間の違う九尾と人の子は果たして同じ時間を同じ気持ちで生きていくことはできるのでしょうか?
    九尾の日和と人の子ジュン「燐音先輩。」
    「きゃはは!どうしたァ?ジュンジュンちゃんよお。そんなマジな顔しちまって。遂に俺っちにホレちまった?」
    「人の子って大人になっても変化していくもんですよね?」
    「は?」

    日和が会合とやらで出掛けていると風たちが噂しているのを聞き付けた燐音がジュンで遊んでやろうとこの家に遊びに来たのが凡そ一時間前。ところが今日のジュンはどこか浮かない顔をしていて、いつもならやれやれと言う顔をしながらも燐音の悪戯や遊びに付き合うジュンだが今日はそれさえもなく、やっと口を開いたかと思いきや先の一言だ。

    「ナニそんな当たり前のこと聞いてンだ?成長して老化して死んでいくっしょ?ニンゲンなんてモンはよォ?」
    その当たり前さえコイツは知らないままここに来たんだっけかと燐音が思い直しているとジュンは「そっすよね」と知っていたような口ぶりで返して視線を完全に窓の外へとやってしまった。
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    花子。

    PROGRESSジュンブラ 個人誌の人魚パロひよジュン小説です!
    網にかかって水揚げされちゃった人魚のジュンくんが苦労しながら陸のカフェでバイトする話。おひいさんはお客さん。
    この話だけちょっとキナ臭いんですけど、あとはほのぼのゆるゆるうっすらラブコメになると思います。
    ようこそマーメイドカフェテリア(仮)◆採れたて新鮮海藻サラダ

    「しゃーせー……ランチどーっすか」
    「ごめんね、悪いけど間に合って……、えっ?」
    レンガ敷きの街中を軽やかな足取りで散歩していた日和は、突如かけられた声の方へチラリと目を向けて、そして思わず足を止めた。
    日和はこの街を治める一族の子息だ、毎日なにかと多忙なのである。つまらない事に時間を使うつもりは無いし、ランチならこの後お気に入りのカフェでとる予定を立てているので、ただの客引きであったなら軽くあしらって通り過ぎるつもりだったのに。そこにいたのは『ただの』客引きではなかった。
    庭のある煉瓦造りの小さな一軒家を改築して造られたカフェテリア、それをぐるりと囲むレッドロビンの生垣の途切れた入口に、それはそれは大きな木製のワイン樽がある。人間一人がスッポリと入る程のサイズ感、実際、声の主であろう濃紺の髪色をした青年の何もまとっていない上半身が覗いている。それから……日の光を受けてキラキラと鱗が煌めく魚の尾びれも。
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