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    do__kkoisho

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    漂スカ(某財団報告書パロ)

    アイテム番号:SCP-666-SL

    オブジェクトクラス:Keter

    特別収容プロトコル:SCP-666-SLは常時施錠された独房にて拘束されています。特に両腕は厳重に拘束してください。

    SCP-666-SLのいる部屋に入室する場合は、レベル以上の職員の許可を得てください。SCP-666-SLが会話を求めてきた場合は、速やかに退室してください。出来ない場合はエージェント・███を呼び出すよう要請、または通信機器でエージェント・███と連絡を取ってください。SCP-666-SLの機嫌を損ねないよう細心の注意を払ってください。
    エージェント・███は週に1度、SCP-666-SLと会話等の接触をしてください。エージェント・███が不在時は通信機器を用いて意思の疎通をおこなってください。その際、他の誰も部屋に入室しないでください。

    説明:SCP-666-SLの見た目は20代前半頃の男性で、銀と赤の髪、左が赤、右が銀の目をしています。対象の全身にはSCP-013-SLの儀式による傷、火傷跡が多く残っています。

    SCP-666-SLは手の平から発生させるカードによる空間転移、およそ8メートルほどの黒山羊に似た怪物に変身することが可能です。手の平から発生させるカードは黒地に白で山羊の頭部が描かれています。カードが起因となるため、必ず両手を拘束しなければなりません。
    空間転移の距離限界は無く、SCP-666-SLが望んだ場所に転移することが可能です。また、対象以外にも複数の人、物の転移も可能です。縦2.5メートル、横1メートル程に巨大化したカードをゲートように潜ることによるもの、無数のカードをドーム状に展開して内部で転移を行うものなど、複数の方法が確認されています。
    黒山羊の怪物は痩せ細った肢体と頭部に山羊の頭蓋骨を被り、右手には山羊の角が絡み合ったような剣を持っています。左手からはかなりの高温の炎を発します。SCP-666-SLが人間の姿のに確認される傷も見られます。胸部の心臓にあたる部分は青く光っています。

    SCP-666-SLは非常に気性が荒く、反体制的な思想を持っています。また、排他的な性格でエージェント・███以外のどのような人物にも攻撃的であり、拘束具の破壊、殺害を試みます。
    ただし、エージェント・███に対してのみ非常に融和的、協力的な姿勢となります。エージェント・███の発言の多くに従順になり、対象の意にかなり反する内容でなければ叶えるよう尽力します。
    SCP-666-SLが収容を許容しているのもエージェント・███の言葉によるものであり、継続収容のためにエージェント・███は週に1度、対象と接触することを対価としています。

    補遺:
    会話ログ:666-SL-BG-573
    対象:SCP-666-SL
    インタビュアー:エージェント・███

    <記録開始>
    エージェント・███:今日も大人しくしていたか?
    SCP-666-SL:もちろんだ。お前きってのお願いだからな、気が済むまではここに居てやるさ。
    エージェント・███:気が済むまで……?
    SCP-666-SL:ああ。お前が酷使されているのに俺が耐えられるまで、とも言い換えられる。
    エージェント・███:ここは良い職場だよ。危険がない訳じゃないけど、給料も悪くない。友人も多く出来たし、休みの日には彼らと遊んで過ごすこともある。
    SCP-666-SL:ああ、そうやってお前はお前の真理に近付いているんだな。前は[削除済み]のエラー修正だったか?お前の言う友人はお前が危険を冒して世界の修正を一任させているんだろう?いいご身分な事だ。
    エージェント・███:彼等は関係ない。ここのエージェントとして与えられた任務を遂行しただけだ。
    SCP-666-SL:そういうことにされているんだな。……まあ、今はいい。その時じゃない。
    エージェント・███:いつかは暴れるって宣告みたいだな。
    SCP-666-SL:ハハハッ!よく分かったな!こんなゴムや金属で出来た陳腐な拘束具なんて、少し力を込めれば簡単に破壊できる!そこでここの様子を見て記録しているヤツらのところに行って、プライバシーというのを直接脳にたたき込むことだって可能だ。だが、今はしない。
    エージェント・███:どうして?
    SCP-666-SL:お前にこの財団が支配する世界が何かを知り、その上で俺を選んで欲しいと願っているだけだよ。お前を連れ去るのは簡単だが、その先でお前が報われなければ意味が無い。
    エージェント・███:またその話?どうせ『その先』が何か教えてくれないんだろう?
    SCP-666-SL:言ってもいいが、お前の理解が及ばない部分が多くある。財団の元で世界への知識を改めて得てもらうしかない。歯がゆいことだがな。
    エージェント・███:……はあ。悪いけど、そろそろ時間だ。また来週来るよ。
    SCP-666-SL:人の話の腰を折るな。我儘なやつめ。大人しく待っててやるから、今度は頭を撫でるくらいはしてくれよ。

    補足:SCP-666-SLは財団の関知しない別世界についての知識を持っていますが、エージェント・███の聞き取りすら拒否しています。過去の会話ログよりSCP-001-SLとの関与が推測されますが、現時点では不明です。
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