『それは愛の証』告白はジェイドからだった。
普段と変わらない日常会話をしていた筈なのに、聞いてください、と妙な物腰で突然に告白してきたのだ。
アズールは驚きつつも了承し恋人になった。きっと少しの間の暇つぶしなのだろうと、本気の告白だとは到底思ってもいなかったからだ。
勿論ジェイドはそのことに気づいている。その上で、
「僕の好意を受け取って下さりありがとうございます。」とジェイドは言う。
まるでこの恋が一方向でも良いというように。
時は経ち恋人らしいこともして、nrcの卒業も近くなった。効率も良いということで同棲も決めて冬に差し掛かった頃。
アズールがおかしな行動を始めたのだ。
ジェイドを避けるように先に仕事を終え、その割に家にはおらず後から帰宅していた。あとを付けてみても流石はアズール、普通に撒かれてしまう。
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