大阪サプライズ「要くん、お布団なんやけど、秋斗の部屋の床にひいたんよ。ベットに寝て欲しかったけど、夏彦の部屋がとっちらかっとって、使いもんにならへんから、許したって。あのアホ、連絡ませんと帰ってきて部屋もリビングもめちゃくちゃにして去っていくねん。せやから要くんにはごめんやねんけど、寒かったり、硬かったりしたら、秋斗と代わったらええからっていうか、秋斗!あんたベッドやのうて、あんたが床に寝えや」
「その言い方やったら、フローリングに俺が寝るみたいやんか」
「とりあえず床に転がったら寝れるやろ。それやったら布団を敷かんでもええから、その方が楽やな。そうしよか。秋斗が床に転がったらええやん」
母ちゃんは、ええこと思いついた!的に手を叩いた。皿を洗ってたはずやのに、水飛沫が飛び散らないのは名人芸の粋やと感心する。相変わらずたのしそうや。
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