もうここまでくれば、驚くこともない。
アダムがまた大きくなっていた。
本人は呑気に寝息を立てながら寝ている。
「起きろ!!アダム!!!朝だぞ!!!」
「ウワッ!うるさ!!なに?!なんだッ?!」
ベッドから転がり落ちるようにアダムが起きた。
間抜けな姿に笑い飛ばしたくなるが、綺麗な顔が視界に入ると、そんな気持ちも消失した。
「うぅーん…10代なのはわかるけど…」
「ハイスクール生くらい…か?」
エンジェルとハスクはアダムをじろじろ眺める。
「そんなジロジロ見るんじゃねぇ。無粋だぞ」
「うん、だいぶ性格があのアダムになってきたね!」
太々しい態度で、ふんぞり返る姿は正しくあのアダムであるが、容姿はまだ幼い。
昨日の夜明けの光に照らされて、黄金に輝く瞳が脳裏にこびりついて離れない。
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