世界木3 自ギルド耳かき②　ショ×プリ　海鳥の鳴き声が窓から風と共に入り込む。カーテンが大きく翻る。遠くに波の音がする。
　常夏の島は昼間は茹だるほどに蒸し暑いが、陽が落ちると潮風が涼を運んでくる。寝支度を済ませたあとのこの時間が好きである。
　この部屋の窓際に置かれたベッドは広い。猫のような少年もここの上に寝そべり、主人が寝るのを待っている。少年といえど、もう少しで青年になるくらいの年頃だ。
　今日の彼のTシャツには『世界愛』と印刷されていた。金髪と共に潮風にそよいでいる。下は涼しそうな短パンを穿いている。
　風に飛ばされて彼の金毛が跳ねているので、撫でて直してやろうと手を伸ばす。すると相手の手で止められた。彼はそのまま腕で体を少し起こすと、顎で部屋の扉の方を指し示した。

・2回目でやっと前半の時間軸把握した。だるまにエンカした当日にご挨拶に行って、アユ姉は寝ちゃってたのね…
・って、く る ま〜？！
・「おとうさん（この世に）いない疑惑」晴れてよかった…
・なんで「つかまえてごらんなさ〜い」なの……？
・スマちゃん、かわいいｗ 「ぐっど、ないす、まーう゛ぇらーす！」
・シンカギアないと、こう、いろいろキマらないなぁ…
・その壁はどこに設置されてるのアブくん
・GetWild退勤…

全体的に、作画もシナリオも演技もぎこちないけど、最初はこんなものかなぁ…
無印も最初の1クールはあんまりちゃんと見てないから、初見の印象がどんなだったか思い出せないや。

そういや、2期放映発表されたばっかりの頃「E5とZ E5の顔、似すぎてる」て思ったの思い出した。「これじゃ、2機が同じ画面に出たら訳わかんない」って。自分の考察は「だからZは別世界線なのかも」だったんだけど、同じ世界線でも機体が流用されたんじゃ一緒に出ないわな…

マヨイさんは誘いたい〈1〉お題「いっしょに居ること」


結局また言い出せなかった。

今日も雨が降っている。あの日こそは言えると思った日にすら言えなかったのだ、どうせ今日も自分は言い出せないのだろう。

廊下の床の模様を数えるように視線をぼんやりと向けて、マヨイは足取り重く歩いていた。
天気のせいではないことぐらい、本人も重々承知している。全ては己の意気地のなさが原因であり、天気のせいにすることさえ烏滸がましいと、この瞬間も考えていた。

マヨイが言いたいことはひとつ。同じユニット仲間の白鳥藍良にチョコレートパフェを自分と二人で一緒に食べにいかないか？と誘うことだ。

それがとてつもなくマヨイには難関だった。
確かに、いっしょに居ることは増えていたけれど、自分たちは仕事ありきの関係なのだ。プライベートと考えるとハードルがいきなり跳ね上がってくる。