ss 新世界樹1その1ss 新世界樹1その1
カ…カンゼ。触覚メディック
セ…セ。金バード
千…千鳥。金レンジャー
ホ…ホカケ。金アルケミスト
ス…スケイル。長髪パラディン
メディ×バードメイン
①
カンゼ「打ち上げなんて珍しい」
千「たまにはやったほうが良いかなと。各々の不満の発散のためにも」
スケ「フロントカードもバックガードも決まったためしがありません!どうすればいいですか!」
ホカ「最近ボクばっかりが敵を殺す役で怠いんだけど〜」
セ「カンゼ〜、これ食べたいなあ♡」
カ「もう出来上がってる奴らばっか」
千「うむ…。スケイルはただのお茶で酔っ払ってるな」
セ「カンゼ」
カ「何?もう頼んだやつじゃん。ほらコレ」
セ「あ」(口を開けている)
カ「は?食わせろって?やだよ」
ホ「かわいそー。ほら落ち込んでる」
セ「カンゼ〜」
カ「あーー、ハイハイハイハイ」
セ「おいひい」
カ「ハハッ、全くこのバードは悩みがなさそうでかわいいねえ。こないだも焼き鳥になってたくせに、まともに火の避け方も学習しないし。鳥頭か?ちゅんちゅんかわいいな」
ホ「鳥だもんねー」
セ「ちゅんちゅん。カンゼー、もっかい」
カ「は?」
セ「ごめん」
ス「鳥頭って何ですか?」
千「汚い悪口の一つだ。うーん、飲み会やるといつもこうなるんだよな。やっぱり失敗だったかな…」
セ「カンゼ、ごめん。機嫌直して」
カ「鳥が人間様に話しかけんな」
セ「カ、カンゼぇ、やだぁ!(泣)」
ホ「は、腹いて(爆笑)ヒッヒヒ(爆笑)」
②
カンゼ「セちゃんは肌がすべすべで目も大きいね」
セ「うん、化粧してるからね」
カ「マジ⁉︎…ああ、朝してたかも。でも何で?」
セ「綺麗な子に歌ってもらった方が元気になるでしょ」
カ「はわー!天使ちゃんかよー!」
ホカ「なになに?お水でも始めたの?」
千鳥「探索中だぞ、遊ぶな」
〇
カ「セちゃんはかわいいねえ」
セ「カンゼはもしオレが可愛くなくなったら嫌いになる?たとえば顔面の皮がズル向けたりとかして」
カ「え………っとお、セはセだからあ、顔とかは関係ないよ♪」
セ「そっかあ、ありがとう♪」
カ「絶対悟られた!辛え」
ホ「あははは」
③
カ「セちゃんは地味に楽器弾くの上手だよねー」
セ「喜ばれるから。指名されやすくなるよ」
カ「演奏好きなの?」
セ「分かんない。でもね、事後に子守歌とか歌うと喜ばれることもある。あ、これ演奏の話じゃないね」
カ「セくんはどうしてもお花売りの話がしたいんだね…」
セ「花は売ったことないけど」
カ「比喩」
セ「それより今日はどうする?どこ使ってもいいよ♪」
カ「今おもっくそ売り付けてるんだよなぁ、お花。えー、じゃあ普通に。」
セ「ついでにやって欲しいことある?」
カ「そうすっといくら追加されんの?」
セ「ものと回数によるけど…、カンゼが次に奢ってくれるとき、定食にデザートがついてくることになります。定食も肉が入ってるやつだからね」
カ「今までよくそれで生活できてたね」
セ「飼ってもらいながらだから、そんなじゃない?ペットに労働って求めないじゃん」
カ「え、俺、飼い主だったの?」
セ「比喩〜。カンゼは一緒に戦う仲間でしょっ」
カ「……そーだったね。セちゃんは爆弾発言しかしないからビックリしちゃった。バードだね」
セ「うん。じゃあ準備してくるから」
部屋から出る音
カ「この心境でどうやって抱けばいいんだよ」
④
セ「カーンゼ♪プレゼントでーす!コオロギの盛り合わせ!音綺麗だし、食べても美味しいよ!」
カ「いっっっ、らねえ」
セ「え、えー⁉︎」
セ「カンゼ、タマムシです。装飾にもなるから、これならどう?」
カ「別に。そんな綺麗だと思わない。いらない」
セ「え、え、そ、そうですか」
セ「カンゼ!これならどう?売ったらすごい高いカブトムシ!ちょっとしたお小遣いになります!」
カ「わー、すごい立派な角。でもそれもらうくらいなら同額の金の方がいいんだけど。しかもどこで売んのよソレ」
セ「売ったら食べられないです…」
カ「食うな」
⑤
千「今日の昼は申し訳ないが虫料理だ」
カ「うへえ」
千「この虫はマメ科の植物を食べるから豆の風味がする。茹でてこの辺の味付けをすると食べやすいと思う」
カ「なるほど確かに。ありだ」
セ「カ、カンゼが虫を食べてる⁈」
セ「カンゼ!なんでオレの虫は食べないくせに千鳥の虫は食べるの!」
カ「千鳥のは料理じゃん。糞抜きもされてるし工夫もされてるし普通に美味い。でもお前のはただの虫」
セ「で、でも甲虫はかっこいいし、ゴキ」
カ「論外!お前悪食なんだよ!この味蕾死滅野郎!」
セ「未来は関係ないでしょ!!?」
⑥
カ「なんでセはそんなとこで腕立て伏せしてんだ?」
セ「いや、たまには、腕、きたえて、オレ、バード、だ、からっ、」
カ「俺の腹ちらのおかげでセのSTRが上がるのか…。まあ悪いことではないよな」
⑦
セ「手相見てあげる」
カ「わーい」
セ「ふむふむ、これが…手を握った時の線で、これは…手を握った時の線…」
カ「どうなの?」
セ「とても…触り心地が良い手のひらです。とても良いです。オレに懐かれる手です。嬉しい?」
カ「うーん」
⑧
カ「そうかぁ。セちゃんは死ぬために世界樹に来たんだ」
セ「うん、ざっくり言うとそうだね。でも正確に言うなら世界樹なら死んでもおかしくない場所だから死に場所に選んだ、だけど。死のうと思えばどこでも死ねるよ?オレ。まあ別に殺されたい願望があるわけじゃないから、楽に死にたいよね」
カ「お、おう」
カ「でも死にたい願望あるのは隠したいんだよな?」
セ「そりゃそうだよ!死にたいとか人に言いふらすのはメンヘラだもん!おかしいよその人の頭!」
カ「黙ろうか」
千「ちょうどいいところに。今何で世界樹に来たのか理由を聞くアンケートをやってんだ。お前らも答えてくれ」
カ「ちょうど良くない」
カ「俺は金を稼ぐため。セは?何となくだっけ?」
セ「なるべく自然に死ぬためです」
カ「セー!」
千「ふむなるほど。2人とも簡潔だから助かるよ。まとめて提出しないといかんからな。それじゃ他の奴らにも聞いてと…」
カ「え?俺がおかしい?」
セ「冒険者のなかではそうかもね」
カ「やだよー」
⑨
相手の好きなところを教えてください!
セ「カンゼは優しくてカッコよくて、ご飯もくれるし、あとなによりチンコが長くてセックスも上手なところです!」
カ「わー、恥ずかしい」
セ「体の相性悪かったら他の人も誘ってみようと思ってました。カンゼがちょろくて上手で良かったです」
カ「うぜえ」
カ「セちゃんは可愛くて…、可愛くて……かわいい…それ以外の長所あったっけ?あれ?え?あれ?」
セ「いっぱいあるよ。頑張って」
カ「えー、虫食べるのも変な音真似するのもやめてほしいし、常識の欠落具合もどうにかしたいし、文字汚いし、属性攻撃に弱いし…あ、演奏が上手い!」
セ「カンゼ?」
⑩
セは「 I love you 」の代わりに甘い声で 『きみが願うならぜんぶあげるよ』と囁きます。
伝わらなくても構わないから。
#お題ガチャ #isWhat_itMeans
セ「カンゼが思うならぁ、オレの全部あげます♡体も所持品も貯金もあげますっ。これ口座と暗証番号です♡♡」
カ「なになに…ミミズ文字でもはやこれも暗号だが…ってか口座開設できたの?貯金してたの?」
セ「そうですけど…ちゃんと感動してよ」
セ「カンゼお金好きでしょ?だから余ったお金は全部貯金してました!あとね、体の方は」
カ「お金は別に自分で稼ぐし、ってかどうやって手続きした?ちゃんとできてんだよな?疑わしいんだけど。銀行どこ?」
セ「もー!カンゼ!オレ告白してんのに!銀行ね、案内するから!」
カ「いやでもだって」
銀行
カ「た、確かに、口座も貯金もあった…。詐欺じゃなくてよかった」
セ「そうだよ、これカンゼのだもん!どんどん使ってください!」
カ「そうだな…あんだけありゃ、オレのも合わせて…2人でもしばらくはいけるな。でかした、セ!」
セ「んへへ」
カ「途中飯食って宿戻るか」
セ「出さないの?」
カ「へ?うん。金は手持ちにあるし」
セ「でも使いますよね?」
カ「うん。今じゃねえけど」
セ「いつ?」
カ「2人で暮らすか…旅する時」
セ「いつも通りじゃん」
カ「は?いつかギルド解散する時の話だぞ?世界樹潜る必要なくなったらギルド解散だろ?その後に使うんだよ」
セ「…はあ」
カ「はぁ」
カ「だから、ギルド解散しても一緒にいようね、って話!言わせんな!」
セ「うん、よろしく。いらなくなったらいつでも捨ててね」
カ「わー!告白通じてねー!!!つらいっ」
千「青春だな」
カ「ぎゃああ⁈いつからそこに!」
千「応援はしてるぞ」
セ「カンゼがんば!」
カ「……頑張ります」泣