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    aoiro_confeito

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    SS練習(烏出)

    お題:オリオン座 冬の真夜中の時間、防衛任務に当たっていた出水は目の前の敵を一掃した後、ふと夜空を見上げた。門は閉じておりこれ以上追加の敵が出てくることはないだろう。確認を終えてそのまま空を見ていると、星に詳しくない自分でも知っている星座が見えた。
    「オリオン座……」
     まだ太刀川隊に烏丸がいた頃、中学生だった烏丸に配慮されていたのか夜中の任務はあまり当たらなかった。それでも人手が足りない時に組まれる防衛任務で今日と同じように2人で夜空を見上げたことがある。あれも確かこの時期だった。
     年下の弟や妹にせがまれて星座を記憶した烏丸が、いくつかの星座を教えてくれたのを覚えている。その一つにオリオン座があった。教科書にも出てくる有名な星座、けれど空を見上げる帰機会は星座を見るより門や近界民を視覚に捉えるための方がよっぽど多い。星を認識していても星座を認識していないのだ。それなのに何故だか今日はオリオン座を見つけてしまった。
     思い出すのはあの時珍しく笑っていた烏丸の顔だ。あの頃に戻りたいと思わない、それは嘘になってしまうけれど、いつかまた別の形で一緒にいられる未来が訪れるかもしれない。そんな小さな希望を胸にしまい込んで、隊長の元に向かうべく夜空へと飛び立った。
     「京介は覚えてっかな?」
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