鳥串と大和のバレンタイン準備号 時姦、魔物の苗床、モブレなどから救出された者は《ちんぽ依存》の後遺症が残ることがある。
郊外にある青い屋根の一軒家は、ちんぽ依存症の男が集まるシェアハウスだ。彼らは普通の生活に戻るべく、ちんぽへの欲求をこらえて共同生活を営む。――のだが、現実はそう上手く運ばない。一度でも快楽堕ちを味わった者は狙われやすくなる。何に。エロシチュに。そういう運命なのだ。
彼らがシェアハウスに集まる一番の理由は、自衛だった。
「それでは、緊急集会を始めます。明後日に控えたバレンタインについてです」
広々としたリビングに主要な住人が集まっている。
ソファやカウンターテーブルの椅子に座る面々へ、立って話しかけているのは大和(やまと)だ。
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