告白練習ーーー山田くんの場合ーーー

山田「あ、あ、愛してるよ」
藤堂「ヤマに何言わせてんだコラァ」
山田「どこから出てきたの、藤堂くん」
千早「そうですよ、山田くんの声裏返ってたじゃないですか。」
山田「千早くんまで声裏返ってたとか言わないで。」
藤堂「ヤマは声が裏返ってようがどうなってようが、ちゃんと言えただけで100点だろうが」
山田「ありがとう、………もうやめて藤堂くん。ていうか、なんでいるの」

ーーー藤堂くんの場合ーーーー

藤堂「………………愛してる。」
千早「はい声が小さくて聞こえません。」
藤堂「お前には何も言ってねぇよ」
千早「じゃあ、誰に言ってるんですその言葉。」
藤堂「それは、そのっ！お前以外のやつだよ」
山田「千早くん、駄目でしょ今藤堂くんのところに行っちゃ」
千早「はーい。」
山田「あとすぐ藤堂くんにつっかかるのもだめだからね」
千早「つっかかっては、いませんよ。俺なりのエールです。」


ーーー千早くんの場合ーーーー

千早「愛してますよ。」
藤堂「ムカつく。」
山田「言い慣れてないくせして、言い慣れてる感じを出してるのがまたなんとも…って感じだね。」
千早「どうしているんです」
藤堂「この時をずっと待ってたんだよな、ヤマ。」
山田「うん。散々僕らのターンの時に横から口出ししてきてくれたからこればっかりは…」
千早「二人とも暇なんですか」
藤堂「暇じゃねぇよ」
山田「いや、ちょっと暇してたよ。」
藤堂「ヤマーっ」