星を抱いてレイシフト先から無事に帰還して管制室のみんなに挨拶もそこそこに自室に向かって歩いていた。
レポート提出を促すゴルドルフ所長の声を聞き取りながらそういえば出先でまたまた見てしまった逢い引きというか男女のアレやそれは報告した方がいいのかとふと疑問。直接任務には関係の無いことだし書かれた所で向こうも困る事だろう。報告書を読む彼の眉間にシワが寄るのか下らないと一蹴するのかどちらでもなんか面白いなとむくむく悪戯心を育てながら自室に到着。
「んー…疲れた」
手足を伸ばしてグンっと伸びをする。疲労と言えばそうには違いないのだがどちらかと言えば気疲れの方だろう。
レイシフト先は幕末の江戸だったがサーヴァントの1人が他愛もない軽口から端を発したガチの喧嘩が始まり一髪触発といった所までいったのだ。これは探索どころでは無いなと諦めもあったがとある人物の半ば強引な仲裁で事なきを得た。
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