ん、どうしたんですか? ふかみん。…ふかみん?
学校もない、フェイムの練習もない、そんな平和な日曜の昼下がり。ふかみんのお家にお邪魔して、二人で何をするでもなくゆったりとした時間を過ごしていた。
唐突に感じた肩の重みに、その元凶であるふかみんに尋ねてみたものの、「ん」と小さく呟いたのか息を吐いただけなのかよく分からない声を出したのち何も言わず自身の首もとに顔を埋めてしまった。
「おつかれです? あ、おれ何か飲み物持ってきましょーか? それとも眠たいんでしたらおれの膝でもかしましょーか?」
ふざけた調子で声を掛けるも惨敗。より一層深く顔を伏せてしまった。
どうしたものかと困り果てていたが、一つ思い当たらないこともないことがある。ただ、この話はもう片のついた出来事ではあるし、10割り納得できていないことも事実ではあるがもう過ぎ去ってしまったこと。
897