翌日、怒られたが後悔はしていない ベッドの上、腕を広げる彼に熱を分ける。最近受けた呪いの影響でネロは寒い時に腕を広げるようになった。まだ中央の国の夜は冷える。長年生きている魔法使いだ。自分で調整できるだろうに。こんな形で甘えてくるのはとてもかわいい。元々甘えることをしない男なので恋人としては嬉しい変化だ。少しだけ室温を上げようか、でも彼はきっとそれよりも人肌の方が良いのだろう。そう思い、気持ち、腕を回す力を強める。満足気にぬくぬくしてふにゃりと浮かべる笑顔は賢者のいう"かめら"があったら何度も保存していた。可愛すぎるので自分の元でしか見せないでほしい。たまにぽつりぽつりと言葉を交わしつつ、お互いの温もりを堪能していた。彼から出てくるのは子どもたちのことがほとんどだ。僕が任務でいない間のシノとヒースの可愛かった話、リケが新しく学んだことを教えてくれた話、ルチルとクロエが可愛らしく恋愛について話していた話など、彼は年下の魔法使いたちの話を嬉しそうに話した。
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