「はぁ~、アキラくん上がったよー…って」
シャワーを浴び終え寝室に戻ればベッドにはすやすやと眠るアキラくん…と腕の中にはハルマサボンプと足元には猫ちゃん。
「いや、ちょっと待って!?部屋の主抜きに仲良ししちゃってんね?!」
何で僕だけ仲間外れみたいになっちゃってるの?
ていうかさ、ハルマサボンプ?そこ僕の場所なんだけど。
あー、でもアキラくんの寝顔…可愛いな。これは写真撮っとこ。
「……撮ってたのかい?」
撮った写真を見ていればいつの間にか起きたらしいアキラくんが眠そうな目を擦っていた。
「消さないからね?これは僕を除け者にした罰だよ」
「…除け者…?あぁ…」
自分の腕の中と足元を見て納得したらしい。
「ふふ、ハルマサボンプはとても可愛いね。すごく甘えん坊で触られるのが好きみたいだ」
「え?あー…うん、そう、かな」
「確か…君の性格にちゃんと似せてあるんだっけ?」
「…何が言いたいのかな」
「君も実は甘えん坊で僕に触られるの、好きだろう?」
ハルマサボンプを撫でながら微笑むアキラくんはとてもイジワルだ。
「っ、…そうだって分かってるなら、はやく僕のことも、構ってくれない?」
こっちはシャワー浴びて準備万端だっていうのに。
そもそも待ってる間に寝ちゃうとかさ、僕だけがすごい期待してるみたいじゃん。
アキラくんがそっとベッドを降りてきて僕をぎゅっと抱き締める。
「……実は、寝ていなかったって言ったら?」
「…!!……あんた、意地が悪いな」
「そんな僕は嫌いかい?」
「…大好きに決まってるでしょ」
「ありがとう、僕も悠真のこと大好きだよ」