悪夢気がつくと目の前には女の子がいた。
青いワンピースがよく似合っている、そう言うと眉を垂らして照れくさそうに笑った。
今からデートだという。
「ほら、行こう」
差し出した手は白く小さい。彼女の手を覆うように握った。
お金がないからと近くの公園のベンチに腰掛ける。なけなしのお金で買ったアイスクリームはオレがいちご味で彼女はソーダ味。半分食べたらお互い交換し合った。
食べてるときでもやけに前髪を触るからどうしたか聞くと
「前髪を切りすぎちゃって眉毛が隠れないのが恥ずかしい」
との事。サロンに行っていっその事眉を整えようかなと言いながら眉を撫でる彼女に変わらなくていい、そこがカ████のいいところじゃんと告げると
「……良かった」
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