第66回お題【また、どこかで】【カボチャ】 ハロウィンはあの世から魂が現世にやってくる。だからハロウィンはお化けの格好をして、仲間だと思わせるのだ。そうすればお化けたちに食べられることはない。
でも、それは“人間”の子どもの話。
雷神の幼生体である俺、我妻善逸はその年カボチャの精に仮装した。
人間の子どもたちは魔女や幽霊、悪魔などに仮装している。
幼馴染の竈門炭治郎は狼男、妹の禰󠄀豆子は魔女、伊之助はフランケンシュタインに仮装してお菓子を入れる空の籠を持って公園を練り歩く。
善逸も幼い彼らとともにハロウィンイベントを楽しんだ。
毎年10月30日はこの公園で十五歳までの子どもがハロウィンイベントを開催する。
その中で“本物”は善逸だけ。
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