ディミレト未満 ベレトとベレスは生まれてこのかたどんなときも一緒だった。戦場で剣を振るうときも、眠るときも。けれど大修道院に来てからというより、異なる学級を選択したときから互いの運命が明瞭に分かたようになった。ベレスは青獅子、ベレトは黒鷲の学級を選んだ。
二人に教師の経験などなかったが、姉はベレトよりずっとうまく仕事をこなしていた。
ベレスは彼女の持っている知識と技能を生徒たちに与えようと手間を惜しまず、熱心な指導に生徒たちも懐いているようだった。そうして姉は士官学校の生活にあっという間に溶け込んでいった。
ベレトは姉のその器用さを誇らしく思いながら、自分は厳格な修道院の雰囲気に馴染むところから始まった。まずは生徒たちの名前と出自を覚えた。授業の進行は級長に指示を請うありさまだったが、質問を受ければベレトなりによく考えて答えた。
教室の外でもやることはあった。広い敷地内で迷いながら落とし物を届けたり、教団は人手不足らしく近辺に出没する賊の討伐から物資の調達など頼まれ事を聞いたりした。それら慣れないことばかりでベレトは何をどうやっていたものか、すべてがおぼろげだ。
だからなおのこと前のようにベレスと話したかった。どうやれば彼女のようにうまく立ち回れるのか教えて欲しかった。けれど、ベレスの周りにはいつも誰かしらがいた。食事のときも彼女は誰かと楽しそうにおしゃべりに興じていて、その上生徒たちを招いてお茶会を開いているらしく、ベレトは誘う機会を逃してばかりだった。すれ違えば微笑みを交わすくらいで、ベレトは姉のように自分に出来る限りのことをやろうと改めて思った。来たばかりの頃はままならないことばかりだったが、そんなベレトを黒鷲学級の生徒たちが支えてくれた。高貴な顔立ちの少女、エーデルガルトはベレトが士官学校の仕組みに不慣れなことがあるといつも嫌な顔せず丁寧に教えてくれた。私の説明でわかったかしら、とたまにどちらが先生か分からないなと思いながら親切をありがたく思った。エーデルガルトは学級の面々についても紹介してくれていたので、ベレスに倣ってベレトも彼らと交流しようと試みた。目指す兵種についてや困りごとについての相談を受けたり、趣味や何に興味があるのか生徒たちを知ろうとした。ベレトもお茶会を始めたのだ。だがこれが難しかった。楽しい時間を提供するはずが、人との交わりを避けるような生活をしてきたベレトは何度か変なことを言ってしまい、そのたびに彼らにため息をつかれたり閉口された。ベレスならきっと求められる答えを返せたはずだ。だが、ベレトはベレスとは違う。生徒たちと距離を縮めるのは試行錯誤の繰り返しだった。
そんなことをして数節も経つころ、ベレスの隣にはいつも星を砕いたような金髪の青年が立つようになった。澄み渡る蒼天の双眸に王族らしい鷹揚さと典雅さを兼ね備えた青年で、彼はベレスにひたむきなまなざしを向けていた。
ベレトは彼と何度か話したことがある。歩いているときや訓練場にいたところを話しかけられたのだ。たしか剣技について質問されたのだったか。真面目で誠実そうだったが、透徹した蒼に真っ直ぐに見据えらるとベレトは気圧されたようにうまく話せなかった。
たまに、二人を遠巻きに眺める生徒がほぅっとため息を漏らしていることもあった。確かに二人は夢見るような美しで、青年は姉の隣に立つ者として完璧だった。ベレスの愛らしさと青年の凛々しさ。それは賢明な天の配剤による組み合わせに違いない。ベレトはそう思った。二人が並んでいるだけで、祈りを捧げるような神聖な気持ちがベレトの胸郭を満たした。けれど、彼らがいつも一緒にいるということは、もう前のようにベレスとは話せないということだ。ベレスの隣にベレトはいられない。数日はその事実がベレトの胸を押しつぶした。ベレスとは本当にもう離れ離れだ。同じ修道院内に寝起きしているというのに、まるで見えない壁に隔てられているみたいだ。
子供っぽい感情をうまく埋められぬまま日々をやり過ごしていると、ある日ベレスから今度食事を一緒にどうかと誘われた。
ベレトは喜んだ。
姉と久しぶりに語り合えると約束の時間に食堂で待っていると、果たして彼女は愛らしい笑顔を浮かべてやってきた。が、当然のように金髪の青年を連れ立っていた。
「おまたせ、ベレト」
「ベレス」
「俺も一緒にいいだろうか」
凛とした姉の声に澄んだ声が重なる。彼はベレトのことも親しげに先生と呼んだ。
もちろん、と一拍置いてから頷くと彼は微笑んで当たり前のようにベレスの隣に腰掛けた。
「ディミトリは知っているね」
頼んだ料理を前にして、改めてベレスが端然と座っている青年に目をやった。
「俺たちは何度か話をしたな」
ディミトリは楽しげに話し出した。確か、落とし物を彼に届けたりベレトが修道院で迷っているところを案内してくれたのだ。ほら、あのときお前は慌てた様子でこう言っていただろう、とディミトリは続けたが、ベレトは交わした言葉まで思い出せず、彼がもの問いたげに眉を上げても曖昧に返すことしか出来なかった。来たばかりの頃のことは、霞がかっているようでうまく記憶の糸を手繰り寄せられなかった。察したベレスが、それよりもこの間きみが…とさりげなく話題を変えてくれて彼を傷つけずに済んだ。
ベレスはこれまでのことや授業の課題、日常の些細なことを話した。姉も最初は苦労したらしい。姉の落ち着いた素振りからはそんなふうには見えなかった。ベレスは何でもそつなくこなす。最近みんなの好きな茶葉をやっと覚えられるようになったんだよ、とベレスが言えばディミトリがお前の淹れてくれるお茶はいつも美味い、と相槌をうつ。時折彼からも話題を提供し、ベレスは笑って答えた。二人の間にただよう親密な空気は、待ち望んでいた姉弟との時間だというのにベレトを気後れさせた。
二人を遠巻きに眺めていたいつかの生徒と、今のベレトは同じだった。二人が並んだ姿に崇拝に近い感情を抱きながらも、胸の奥に一抹の寂しさが過る。もうベレスは自分だけのものではないという事実が、じわりと染み込んできた。
「頑張っているね。エーデルガルトはベレトを気に入っているみたいだよ」
何皿目かの肉料理に舌鼓をうっていると、ベレスが急にそんなことを言った。ベレトはわずかに目を見開き、そして検分するように首を傾げた。ベレスはいつの間にあの人形のように愛らしい少女と仲良くなっていたのだろう。
「そうかな」
「そうだよ。私もちゃんと見ていたよ」
笑いかけられると今までの心もとなさが一瞬で溶かされていく。ジェラルトが言うにはシトリー譲りらしい、つい寄りかかってしまいそうになるあたたかさがベレスにはあった。
「エーデルガルトがお前を気に入ったのか。そうだろうな」
ディミトリがナイフとフォークで分厚い肉をいたずらに切り分けながら、不意にベレトに視線を寄越した。双子が三皿目のおかわりをしている間に、彼はまだ最初の皿を食べ終えてもいなかった。口に合わなかったのだろうか。
「お前は先生と同じで剣技に秀でている。俺も、お前に教えを請いたかったよ」
蒼天の瞳に射抜かれ、ベレトは彼の圧倒的な美しさに気圧されたように目を伏せた。あまりに整いすぎた顔貌を前にすると、ベレトのような者は彼の前にいることさえ許されないような気がしてくるのだ。
「きみにはベレスがいる」
自分で言ってから、もうベレスは自分の半身ではなくなってしまったように感じてベレトはうなだれた。
ジェラルトに、最近ベレスと話も出来ないんだ、とこぼしたら、もうお互い大人なんだからいつもくっついていられるわけがないだろ、今更何を言ってんだ、と呆れられたが、ベレスと離れてしまうのと彼女がベレト以外の誰かと一緒にいるのは等しく寂しいけれど違う話だった。
「そうだが、お前からも学ぶべきことはたくさんあるだろう?」
「ジェラルトから同じことを教えられて育った。ベレス以上に教えられることなど、自分にはないと思うが」
ベレスとベレトは一つの魂を半分に切り分けられて生まれ落ちた存在だ。今まで寄り添いあって生きてきた。いや、それはこれまでの話か。今は彼女の隣にはこの青年がいる。そう思うとベレトの心はまた泥濘に沈みかけた。
かすかに笑った気配がして目を上げると、穏やかに笑んだ双眸にかち合った。ディミトリが興味深そうにベレトを見つめていた。
「お前たちが双子というのは、本当だな。たしかに似ている気がする」
今のやりとりでどうしてそう思ったのかディミトリは面白そうに目を細めた。けれどベレトとベレスは似ていて当たり前だ。双子なのだから。
「…いや、たしかに瞳や髪の色はもちろんだが、芯に通ったものが同じだと感じるよ。俺は好きだな」
上に立つ者らしい惜しみない寛容さに、ベレトはひっそりと睫毛を伏せた。ベレスなら突然投げられた率直な好意も受け止められたに違いないのに、ベレトは表情には出さないまでもただ狼狽えた。そんなことはベレス以外の人間から言われたことがない。嫌な気持ちではないが、どう返すのが正解なのか。しまいには、まるで王子の気まぐれな遊びにつきあわされている気持ちになってくる。
「ディミトリ、ベレトが困ってるよ」
ベレスの円らな瞳に窘められたらしい。弱ったように彼が笑う気配がした。
…困らせるつもりはなかったんだ、先生、と請われるような声音にちらりと目を上げる。
「確かにお前は黒鷲学級を選んだが、俺はお前にもいてほしかったんだ。そうだな…先生と手合わせしたくても、お前は人気者だからいつも誰かと一緒だろう。 近くにいたら、と思っただけなんだ」
人気者なのはベレスの方なのに、とベレトは内心首を傾げた。訓練に付き合うのもベレスの方が自分よりふさわしい、とも思ったが彼女はたしかにみんなを虜にしている。毎回は捕まらないのかもしれない。
「手合わせの相手くらいなら、いつでも出来る」
本当か、とディミトリの顔貌がさらに華やぐ。
「ならば、たまにはこうして話せるか」
「かまわない。自分でよければ」
「本当だな」
無邪気な響きにベレトはかすかな面映さを覚えた。ベレトはその笑顔を曇らせたくなくて、何がそんなに彼を喜ばせたのかよく分からなかったがとりあえず頷いておいた。
「二人はまだ食べたりないだろう。何か持ってこようか」
食べ終えた双子を交互に見やってからディミトリが言った。気持ちのいい食べっぷりだったよ、と満足気に笑う。ディミトリは自分で食事するより人が食べるのを見ているのが楽しいらしい。
「そうだね。まだ食べるよね、ベレト」
お互い腹八分目というところだろう。もう少し何か入れておきたかった。先ほどは塩気の効いた料理だったから、今度は違うのがいい。きっとベレスも同じことを思い浮かべているはずだ。
「甘いのが食べたいかな」
思いつきをそのまま口にしただけなのに、ディミトリはわかった、俺が取ってこよう、と引き止める間もなく席を立った。
いくら生徒とはいえ、ディミトリは王家に名を連ねる人間だ。王子にそんなことはさせられない。広い背中を追おうとしたベレトを自分と同じ深緑の瞳がベレトを引き止めた。彼の好意に甘えるべきなのだろうか。逡巡した後、ベレトはおとなしくその場に座り直した。
「かわいいだろう」
翡翠の目が、すい、と金髪の青年の方を指す。ここからでも真剣な様子でメニューを選んでいるのが見える。そういうところからも彼の真面目さが垣間見えた。
「どう思う?」
「どう?」
ベレスが尋ねる角度に首を傾げてくる。どういう意味だろう。ベレトにはディミトリの表面の美しさしかわからないのに。それに、先ほどのディミトリとのおぼつかない会話で上手く彼の人となりを捉えられたのだろうか。
正解がわからず、ベレトはうろたえた。
「かわいいのはベレスだと思う」
ベレトとて、かわいらしさの基準は分かっているつもりだ。目が円で、すっと通った鼻筋に、ほほ笑みを絶やさない形の良い唇。目にするだけで胸が弾むような愛くるしい存在、それはベレスのことだった。
よく考えて絞り出したのに、見当違いなことを言ってしまったらしい。ふふっとベレスがほほ笑んだ。ここに来てから彼女はいつも楽しそうだ。
「かわいいね、ベレト」
「…さっきはディミトリをかわいいと言ったじゃないか」
「二人ともかわいいということだよ」
逃げるようにディミトリの方を見やると、ちょうど彼がトレイを手に戻ってくるところだった。目が合うと、先生、と彼は柔らかく微笑んで、ちょうど焼き上がったばかりのブルゼンがあったから貰ってきたぞ、と声を弾ませている。
そのまなざし一つで不意に胸の奥がぎゅっと掴まれるのを感じながら、ベレトは短く礼を言った。
*
食事を共にしてから、ディミトリとはたまに会えば話すようになった。温室に向かうときや訓練場で一緒になったとき、彼はベレトを見つけるとベレスといるときでも気さくに声をかけてきた。彼の美しさにはやはり慣れなかったが、いつしか蒼の双眸を見つめ返せるようになり、お互い特に何を話すわけでもなかったが彼の朗らかな声を聞くだけでベレトの心は潤むようになっていった。
ある日、ベレトはいつものように教団からの頼まれごとを終えて久しぶりに釣り池に足を向けようとしていると、先生、とさわやかな声に呼び止められた。振り向くと、ディミトリが大股でこちらにやってくるところだった。
「どこへ行くところだった?」
「べつに。どこへも」
輝くばかりのまなざしを向けられると、ベレトはついそう答えていた。
「そうなのか? お前はいつも用事を抱えているようだが」
だからなかなか捕まらない、と屈託なく笑う。
「運が良かった。ちょうどお前と話したいと思っていたんだ」
「何か用があった?」
訊ねると、ディミトリは不思議そうに目を瞬かせて、さぁ…何だったかなと笑った。
「お前の顔を見たら忘れてしまったよ。…いや、いいんだ、大したことではないから。それより、時間があるなら少し歩かないか。歩いているうちに思い出すだろうから」
まばゆい笑顔に請われると、ベレトは断る言葉など持たなかった。ディミトリを前にして拒否できる人間などいないだろう。
二人は食堂に向かう道をなんとなく右に逸れ、春の芽吹いた庭園へと足を向けた。丁寧に手入れされた植え込みの向こうから楽しげな声が漏れ聞こえている。食堂で餌にありついているらしい黒猫が優雅に前を横切っていくのを眺めながら、二人は最近手に入れた武具や剣で切り込むときの足の踏み込み方について話した。彼は槍術が得意なようだが今は剣術にも熱を入れているらしい。貪欲に吸収しようとする姿勢に、姉のようにベレトも出来る限り応えようとした。
「お前も教え方がうまいな。先生と同じだ」
ベレスの話が出るとき、ディミトリにとっての先生は姉の方を指した。要点がわかりやすい、とディミトリはさらに付け加えたが、ベレトは姉の教え方を真似ているのだから当然のような気がした。褒められるべきは姉の方だ。
だが、姉のやりようを焼き直しているだけだと打ち明けるのは幼さを曝け出すようで躊躇われ、ベレトは誤魔化すように彼自身へと水を差し向けていた。
「自分に話したかったことはもう思い出した?」
訊ねると、彼はあぁ…と小さな呻きを漏らし、視線をさまよわせた。溌剌としていた青天の輝きがどうしたのかすっかり萎れている。ディミトリのこんな様子は珍しい。
「ディミトリ?」
「…お前を誘う口実だった」
嘘をついた、とディミトリの声は沈んだ。常は自信に満ち溢れた青年が叱られるのを待つ子供のようにうなだれている。
「そんなことか」
思わず小さな笑みが漏れ出た。
「きみになにか悩みごとがあるなら聞いてあげたいと思ったんだ。ディミトリが困っていないなら、いい」
そう言ったのに、青年はすっかり小さくなってしまっていて、許しを請う瞳が潤んではいないかベレトは心配になった。
「俺はお前の優しさにつけこんで…。俺のつまらない話に長々と付き合わせてしまってすまなかった…。怒っているか、先生」
「怒ってはいない。この間約束しただろう。またこうしてきみと話せて良かった。…実を言うと、ディミトリ、自分もきみに嘘をついた。本当は声をかけてくれたとき、釣りに行くつもりだった」
「そうなのか…? それはすまなかった…」
「いや、きみを見たら行く気がしなくなった」
自分でもよくわからないんだが、と頼りない本音を明かした。
「これでおあいこだな、ディミトリ」
微笑めば、蒼の双眸が晴れ間が差したように輝いた。先生、と途端に弾む声に心をくすぐられながら、ベレトは姉がディミトリをかわいいと言ったのがなんだか理解できるような気がした。
「お前と一緒に過ごせてうれしかったよ。よければ、また…、」
「あぁ。自分もきみといるのは楽しいと感じる」
本心だった。感激したようにディミトリが、先生、と呟いた。
「おまえは優しいな。俺はこう…無骨で堅苦しい人間だから、他の人のようにうまくお前をたのしませることは出来ないかもしれないが…」
「そんなことはない」
つまらないのは自分の方だ。ここに来るまで人とほとんど交わらずに生きてきて、生徒たちの期待に応えられているのか今でも分からない。それなのにディミトリは金色の髪をゆるく振った。
「いや、自分でもよく分かっているんだ。俺の取り柄はせいぜい真面目なところくらいだと」
形の良い唇に寂しげな笑みがそよぐ。洗練された美の象徴のような存在が所在なげに視線を落とすのを、ベレトは黙って見ていた。完璧な外郭を持ちながら、自分には露ほども価値がないと思っている。こんなとき、ベレスならどうディミトリを励ますだろうか。
「ディミトリ、声をかけてくれて嬉しかったのは本当だ。今日はいつもよりきみとたくさん話せたし、それに」
ディミトリは自身をつまらないと評するが、その愚直さがベレトには好ましく映った。王子という権力に安座して過剰な自信に溺れるよりよほどいい。それに、いつも真剣で、ベレトの言葉に一喜一憂する様子はかわいらしかった。ディミトリはきみが思っている以上に素晴らしい人間だ、そう伝えたくて、以前にディミトリがベレトに向けてくれた飾らない好意を今度はベレトが与えようとした。
「きみが好きだ」
ベレトが姉以外に伝えるのも、自然とそう思えたのもディミトリが初めてのことだった。ディミトリはそのままで十分なのだという気持ちが真っ直ぐに届いたのかどうか、ディミトリは一瞬だけ驚いたように目を見開いた。が、すぐに顔を輝かせた。澄んだ声が嬉しそうに答える。
「あぁ、俺も好きだよ、先生」
*