愛を食むふぅ、ご馳走様でした…
ライカンさん、毎度のことながら貴方の料理はとても美味しくてついつい食べ過ぎてしまうよ…
もしや僕を太らせてヘンゼルとグレーテルの魔女のように食べてしまおうなんて考えてやしないかい?
いえ、そのようなおつもりはありませんよ?
…しかしながら、この世界に貴方という存在が1gでも増えるのならば、私の幸せもより増えるということになりますね
ライカンさん…それは少し変態めいた発言ではないのかい?
ふふ、そうでしょうか?
…しかし、あなた様を骨の髄までしゃぶり尽くすほど愛して差し上げたいと言うのは事実ですよ?
というと
ライカンはアキラの手を取り、手の甲に優しくキスを落とす
あ、ちょっと…ライカンさん…!
…さて、そろそろ食後のスイーツのお時間のようですね
私にも貴方という極上の甘味を味わわせてくださいませ
待って…!今食べ終わったばかりだから…!
申し訳ありませんが、このように美味しそうなスイーツを前にしては流石の私も待てなど出来ません…どうか、待てのできない駄犬の私めをお許しくださいませ
言葉遣いとは裏腹に、ライカンはすぐさまアキラへと覆い被さり、アキラの掛けていたソファは2人分の重さに沈んでいったのだった