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    jil85045373

    @jil85045373

    軽めのものもポンポンアップできる場所として。
    使い勝手がよさそうならベッターのもこっちに移行するかも……?

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    jil85045373

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    クリスマスにショタアルタナ杉にけん玉プレゼントにきたサンタさんが、モブおじさんと勘違いされたうえに坂田との浮気を疑われたり、ショタ高杉が万事屋ファミリーと銀時マウント合戦したりします。会話文多めのただのギャグです。

    クリスマスのショタ杉と坂田とサンタさん(高銀)クリスマスには、一年間良い子にしていた子どものところにサンタさんがやってきて、プレゼントをくれるという。
    それは、優しくて暖かい子どものための寝物語。
    今夜も良い子のために、サンタクロースはトナカイとともにソリで夜空を駆け巡る。
    子どもたちの夢を守るために。
    子どもたちの笑顔を見るために。

    「あのー、ちょっとなに?オタクら泥棒?」

    そんなサンタさんも、子どもたちの家にこっそりと忍び込み、親御さんに見つかることもしばしば……というか。

    「ああー!てめぇはいつかの白髪の兄ちゃんじゃねぇか!」
    「え?なに?オタクらと会ったことあったけ」

    サンタが目を向いて指差す寝巻き姿の銀髪の男、銀時はクワァと欠伸をすると、ボリボリと腹を掻いた。
    「えーと、あれだ、運送業のサタンさんだっけ?」
    「サンタだって言ってんだろうが!」
    「え?なに?ついに泥棒にジョブチェンジしたの?全身に泥被っちゃった感じ?」
    「違ェよ! クリスマスにサンタさんが真夜中に子どもの家に来るって行ったら、プレゼントしに来たに決まってんだろ!」
    「いや、クリスマスって……。今日はもう25日なんですけど」
    「仕方ねぇだろ!色々と大人の事情ってもんがあんだよ!なぁ、ベン!」
    「っていうか、アンタこそこんなところで何やってんだよ。あの怪力肉まん娘がいる万事屋のは?」
    「ギャーギャーうるせぇガキの子守りのお泊まり会だよ。小便しに行って戻ってきたら寝室の前でこそこそしてる怪しい奴がいるもんだから、てっきり泥棒か変質者かと。……てか、ここにはサンタさんに来てもらうようなガキなんていねぇんだけど」
    「いやいや、リストにちゃんとあるもの。えーと、高杉春風くんって男の子がいるはず」
    「はぁ?なに、あいつ中身はアラサーのおっさんのくせに、サンタさん来んの?え?なにそれずるくね?」
    銀時はブツブツと文句を言いながら寝室の扉を睨むと、ため息を吐きながらサンタに向かって手を出す。
    「ったく、仕方ねぇなぁ。おらとっととプレゼント出せよ。俺があいつの保護者としてちゃんと渡しといてやるから。弁天堂ビッチだっけ?追い出せ畜生の森とか、ポッケットな祖チンスターとか持ってんだろ?ありったけ出せや、華麗にメ○カリで捌いてやっからよ」
    「いやそれ強盗だ強盗!」
    「なんつー、汚ねぇ大人なんだ」
    「子どもにんな大層なもん渡したってしゃーねーだろ。安心しろ、大人の俺に渡せば倍にして返してやる」
    「安心できるかぁ!パチンコするつもりだろ!」
    「俺はテメェみてぇな薄汚れた大人ではなく、
    純粋無垢な子どものために働いてるんだ!弁天堂だなんだと可愛げのないガキではなく、素朴故に無限の面白さを秘めた玩具……けん玉持を楽しむような子どもたちのためになぁ!」
    「このご時世気けん玉!?まだけん玉引きずってんのかよ、もう諦めろよ!とっくに終わってんのそんなブームは!」
    「テメェやっぱり俺のこと覚えてるだろ!」
    「うるせぇ!スヤスヤ寝てるチビ杉くんが起きるだろうが!」
    銀時は掴みかかってくるサンタをいなして床に転がせると、馬乗りになって関節技をキメる。
    「あ、ちょ、やめ!痛いっ」
    「ワンー!ツー!」
    「ベエェェン!テメェなに審判してんだ!」

    「人の寝床の横で堂々と浮気たぁ、上等じゃねぇか」

    瞬間、銀時の体がサンタの上から吹き飛び、顔面から壁に衝突した。
    銀時の尻を蹴り上げた犯人は、足を床にダンッと叩きつけるように下ろす。
    見た目こそ十歳そこらの子どもである。
    しかし、銀時とサンタを交互にギロリと睨みつけるさまは、まさしく修羅。サンタとトナカイは情けなくひいっと声を上げた。
    「銀時テメェ、俺がまだ〝できねぇ〟からって……欲求不満でモブおじさん連れ込みやがったのか」
    「はあ」
    「ねえ、モブおじさんってもしかして俺のこと?俺これでもサンタさんなんだけど、え?俺のことモブって言った?」
    「まあ、一話限りのゲストキャラって、モブみたいな扱いだもんだし」
    「え、でも俺アニメオリジナルでもう一回でてたじゃん?やんなっちゃうなぁ、もう」
    割れたメガネを掛け直しながら、こそこそと顔を寄せるサンタとトナカイをよそに、子どもは壁に顔面をめり込ませたままの銀時の尻を、ゲシゲシと蹴る。
    「モブ銀なんて俺ァ認めねぇぞ、銀時ィ!」
    「寝ぼけてめんどくせぇ勘違いしてんじゃねぇぞ!チビ杉」
    「ああそこのモブおじさんとくんずほぐれつに絡み合っておいて、白ァ切る気か」
    「気色悪い言い方してんじゃねぇよ!」
    「しかも、モブおじさんにサンタとトナカイのコスプレさせて3P獣姦だァ」
    「どんな特殊性癖だァァァ!あのロリコン変態とヤンママは、こいつにどういう教育してんだよ!こいつらただ、けん玉をだなぁ!」
    「玉をつついて穴に射し込む遊びだぁ」
    「なんだその超曲解は」
    「ちっ!思い起こせばテメェは昔っから年上に……とくに中年男性に弱かったなァ」
    「人の話聞いてる高杉クンなに存在しない記憶を思い起こしてるのお前、そういうところ、ヅラの幼なじみって感じするわ」
    銀時は壁から顔を引き抜くと、サブイボを立たせながら頭を抱える子どもを睨みつける。
    「他の男の名前出すんじゃねぇ、浮気もの!そんなに中年男性がいいのか!今の俺じゃあ満足できねぇってか!それでも散々話し合って、今はまだアレだが、数年で身体が追いついてゆくゆくはと……」
    「あー!あー!だから違うって言ってんだろ!グチグチうるせぇ男だなぁ!じゃあ何別れる」
    「別れるわけねーだろ!ただ、監禁して俺以外の人間との接触させねーよにするだけだ!チッ、こんなもん使うのは邪道かと思ってたんだが……テメェがどうしても我慢できねぇって言うなら仕方ねぇ。百華のところのガキが置いていった玩具を使って満足させてやるよ」
    そう言って懐から取り出したそれは、小さな手には不釣り合いな極太バイブ。スイッチを入れればウィンウィンとえげつない振動を始め、銀時は顔を青くした。
    「玩具ってなに!大人の玩具だろうがそれ!なんつーもん持ってんだ!」
    「あと二年もすりゃあ、俺にも精通が来る。それまでは不本意ながらこいつで可愛がってやらァ」
    「可愛がってやらァ、じゃねーんだよ!絵面を考えろや!ちょ!モブおじさん、俺とアンタまじで何もねぇって証明して!じゃないと、俺の貞操があの極太バイブに奪われちゃう!」
    「知るか!てか、サンタだっつってんだろうが!テメェとどーこなるわけねぇだろ!俺の好みは金髪ボインねーちゃんなんだよ!」
    「銀髪のボインのにーちゃんだぁ」
    「言ってねぇよ!耳に綿毛でも詰まってんのか」
    「てめぇ今、銀時のこといやらしい目で見やがったな!」
    「見てないです!なんなのこの子どもすごく怖いんだけどテロリストみたいに凶悪なんだけど」
    「だいたい、銀時!テメェが誰にでもしっぽ振るのが……!こんな腹出た中年モブおじさんより、俺の方が若くていいだろうが!」
    「若すぎるんだよテメェは!いや、そういう意味じゃなくてだなぁ!」
    ギャーギャーと言い争う子どもと大人から逃げるように、サンタとトナカイは壁に背中をつけ、膝を抱えながらため息をつく。
    「けん玉届けに来ただけなのに、なんでこんな修羅場に巻き込まれちゃってるのかなぁ」
    「ベン、帰ろう。もうこの星には素直で優しい子どもたちなんていないんだ」
    「まあ、待ってください。不法侵入モブおじさん」
    「もう不法侵入でもいいからモブおじさんって呼ぶの止めて……サンタさんって呼んで……って、アンタ誰」
    「ただの保護者です。それよりもアナタ、聞きましたよ。なんでも夜な夜な幼い少女の寝床に侵入して……」
    「ロリコンキモイっす先輩」
    気が付けば、サンタの格好をした男女がサンタの隣で同じように膝を抱えて座っている。
    「ロリコンではありません。フェミニストです。いえね、晋助……春風さんは昨日からずっと荒れてましてねぇ。でも、今日は銀時さんが来てくれて、同じ布団で寝てくれるというので機嫌もかなり回復してたのですが……ふと夜に目覚めたら隣には銀時さんがいなくて、慌てて探したら、知らないモブおじさんと熱烈に絡み合っていたものですから……」
    「あの、ほんとその気色悪い言い方止めてもらっていいですか?」
    「晋助……春風様は純粋で誠実なお人なんス。まっすぐで健気な良い子なんス。いつも頑張って苦手なピーマンも残さず食べるし、後片付けも手伝ってくれるっス。冬休みの宿題も計画的に取り組んでるとても真面目な良い子っス。サンタさんがプレゼント持ってくるのも納得っス」
    「お嬢ちゃんはちゃんとサンタさんって言ってくれるね。いい子だね」
    「しかし、困りましたね。まさかモブおじさ……本物のサンタさんが来るとは思っていなかったので我々でプレゼントを用意していたのですが、これではこっそり置きに行けません」
    「せっかく春風様が欲しがってた、鬼○の刃の悲○嶼さんの日○刀を買ってきたのに……」
    「オタクのお子さん、なかなか渋い趣味ですね」
    「は?悲鳴○さんは鬼○隊最強の男ッスよ!鬼兵隊総督にピッタリっス!」
    四人が見つめる先では、子どもと大人の痴話喧嘩はますますヒートアップしており、子どもが銀時に逆エビ固めを決めている。
    「いだだだ!てか、なにお前、24日一緒にいられなかったのまだ根に持ってんの!」
    そう、既に過ぎ去ってしまっていたが世間はクリスマスであったのだ。
    それが宗教的伝統行事であろうとただの商業戦略であろうと、誰もが特別な人とともに過ごしたいと思うイベント。
    銀時の知らぬのところで、彼を慕う者たちとの間が壮絶な争いや駆け引きがあった。
    その結果として、銀時は二十四日は万事屋と、二十五日は高杉と過ごすことに決まったのだ。
    万事屋ファミリー曰く、幼なじみだが仇だが恋人だが知らないが、万事屋の絆を舐めてもらっては困る。長年、原作でも出番がなく、アニメのOPEDだけで皆勤賞面してた男が、万事屋ファミリーに張り合うなど片腹痛いわ。
    そもそも銀時は万事屋の従業員である。つまり所有者である。なぜ、なぜお前などに銀時を譲ってやらなければいけないのだ。ていうか原作後半、ヨリ戻した途端にほとんど銀ちゃん持っていきやがって、この漫画は万事屋の物語だぞ、寛大な我々に感謝しろ。
    よって、銀ちゃんのクリスマスは万事屋のものアル。お前のようなシャバ僧は万事屋ファミリーのおこぼれの25日に惨めにしゃぶりつくヨロシ。
    とは、辛辣な女副社長の言葉である。
    「別にテメェがガキどもとママゴト遊びしてんのにどーこー言うつもりはねぇ。テメェもアイツらも互いに大切に思いあっていることは分かっているし、そこに割り込む気もさらさらねぇ。……ただ俺ァ、あのガキどもが勝ち誇った顔でテメェとの写真を頻繁に俺のラ○ンに送ってくるのがァ腹立つだけだ」
    「んなことしてんのテメェら仲良しじゃねぇか!」
    「じゃじゃ馬娘はわかりやすいテメェとのツーショットやら隠し撮りだが、メガネの小僧はなかなか陰湿だぞ。〝○○ってお店の甘味を食べてきました。甘さ控えめで高杉さんにもおすすめですよ〟って、明らかにテメェの腕の一部が写りこんだ写真を送ってきやがる」
    「なにめんどくせェ、イン○タ女子みてーなことしてんだあの童貞眼鏡!」
    「昨日もテメェとのクリスマス会の写真をピコピコピコピコ送ってきやがって!しかも、あんまりにも貧相な馳走なもんだから、俺が親切心で差し入れてやろうかと言ってやったら、あのじゃじゃ娘は〝金や物でしか愛を語れねぇ男アルか。大切なのは量でも質でもなく心ヨ。酢昆布一年分よろしくネ〟、眼鏡の小僧は〝そんなこと言ったら失礼だよ神楽ちゃん。お気遣いありがとうございます、高杉さん。でも、一杯のラーメンを3人で分け合うってのも……人から見たら情けなくちっぽけな幸せにみえるのかもしれないけれど、それでもこういうのが、僕ら万事屋らしいのかなって思ったりして〟と返してきやがった!あいつら地味に俺に銀時マウント取ってこようとしやがる!」
    「思春期の難しい年頃なんだよ。言わばあれだ、母親の再婚相手みたいなもんなんだからよ、あれ?俺お母さん?」
    「ガキどもにそこまで言われて負けてらんねぇだろ!」
    「テメェ、その負けず嫌いなところどーにかしろよ!大人になって少し落ち着いたかと思えば、ガキに戻った途端にぶり返しやがって!そうだよ!テメェはそういう男だったよ!」
    「とっとと脱げ、ハメ撮り(バイブ)を送り付けてやる!」
    「脱げるかぁちょっ、やめて……アヒン♡」

    「割り込むのは無理っすよ先輩」
    「仕方ありませんねぇ。馬に蹴られたくありませんし、後日にしますか。モブおじさ……サンタさんたちもお疲れでしょう。お茶でもいかがですか?」
    「あ、すみません」
    「ありがとうございます」

    こうしてクリスマスの夜は更けていく。
    子どもたちの夢と笑顔を見守りながら……。
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