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    jil85045373

    @jil85045373

    軽めのものもポンポンアップできる場所として。
    勢いで上げているので誤字とかあると思いますが、まとめるときに直します。

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    jil85045373

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    とても短いみずきゅです。サインのお礼に捧げます。

    キスして赤面するきゅび(蛟九)「お前のキスって、生臭そう」
    そう言ってしまったのは、若さゆえの過ちだと思って欲しい。
    繊細なお年頃の、嬉し恥ずかしの大暴言。わかってる。ワンアウト超えてスリーアウト。バッターチェンジ。
    なんで妖怪なのに野球に詳しいのかって?妖怪だって野球くらい知ってるぞ、バカにするなこの野郎。
    ……話が脱線したけれど、九尾の狐こと俺と蛟が交際することになったのは、一週間前。
    ちみっこいあいつがもっとちみっこいときからの付き合いで、他人とも家族ともいえないアイツが、俺に違う形の関係性を迫ってきて、まあ、俺もいいか……と頷いた。
    ちなみに、親代わりの松陽の第一声は「大人になるまではキスまでです」だった。
    いや、それってどうよ。
    確かに、俺も蛟もまだまだ子どもではあるけれど、そんなあけすけな言い方ないだろ?
    びっくりしちゃったんだよ、俺。だって、まだ手も繋いでなかったんだもん。
    だから、思わず言っちゃったわけ。
    「お前のキス、生臭そう」
    って。
    ほんとバカだよな。わかってる。そんな事言うべきじゃなかったって。後悔先に立たずったやつの、実例だ。
    蛟は何も言わなかった。怒ったり、傷ついたりすることもなく。
    済ました顔で、黙っていた。
    だから、俺は余計に何も言えなくなった。
    いっそのこと罵ってくれたなら、謝れたかもしれないのに。いや、素直に謝れたかはわからないけれど……でもきっと、紆余曲折の末に謝ったと思う。
    付き合い始めてから、蛟はよく俺の手を握るようになった。頭を撫でたり、抱きしめたり、小恥ずかしい言葉も囁くようになった。
    でも、キスはしない。
    何度かそういう雰囲気になったのに、しなかった。
    俺はいまさらどうすればいいのかわからなくなって、気がついたら蛟とキスすることばかり考えるようになっていた。
    やっぱりまだ怒ってるのだろうか?
    どうやったらキスしてくれるだろうか?
    本当は俺だってお前とキスしたいんだ。
    お前はもう、俺とキスしたくないのか?
    そんなことを悶々と考えていたある日、俺は蛟のほとりで眠っている蛟を見つけた。
    いつも気難しそうに寄せている眉間のシワはなく、薄い唇からスースーと安らかな寝息をたてている。
    俺はなんだか、どうしようもなくなって、こっそり蛟にキスをした。
    「俺のキスは生臭かったか?銀時?」
    蛟が目を開けて、意地悪そうに囁いた。
    その目には、茹で上がったタコみたいに真っ赤な顔をした俺が映っていた。
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