ドタドタドタドタドタドタ!!
スパーン、タン!!!
「おっ大倶利伽羅!非常事態だ!」
外れるほどの勢いで障子が
既に寝支度を始めていた大倶利伽羅の腕の中に突っ込んできた恋刀を抱きしめる。
「驚かず聞いて欲しい」
「どうした」
腕の中の長谷部に向かって小首を傾げる。
「あ、」
「あ?」
「秋が、来た」
「…」
「あ、秋だからっ」
返事の代わりに小さくため息をつく。
緊張 背中にまわった腕が俺をぎゅうぎゅう締め付ける。
桃色のうなじからほのかに酒精の香り。
…ああ、また。
溜息に小さく肩を揺らしたのは見逃してやろう。
「まだ暖房はないぞ。一緒に寝るか」
「いいのか!」
くそ、嬉しそうな顔しやがって。
いい加減、酒なしで甘えてこい。
だいぶ涼しくなってきましたね、、
秋はこれからくりへしくりへし。