喉がかれた朝は贅沢アイス。
腫れぼったくなった目で伽羅くんを睨む長谷部。
アイスクリームを一口掬い口元に寄せると「あ、」と素直にスプーンを迎え入れる。
舌の上で溶けていく甘い冷感を目を閉じて味わう。そしてコクン、と上下する白い喉。
再度スプーンを口元に持っていけば、再び素直に開く唇。
昨夜散々貪られた唇は赤く腫れ、伽羅くんの指にかかる吐息は熱を持つ。暗い口の中で存在を主張す赤い舌…。
長谷部の口の中にはアイスクリームではなく大倶利伽羅の舌がしまわれるのでした。
「俺のアイス…」
「煽ったアンタが悪い」