7月6日
広間で藤四郎たちが作ったてるてる坊主を軒先に吊るしていく長谷部。
楽しそうな藤四郎たちに反して長谷部の眉間の皺がいつもより深い。つい先月長い長い片想いがやっと実った長谷部だがこのところのイベント続きで恋刀とのすれ違いの日々が続いていてもう何日も後ろ姿すら
しかしこんなにもすれ違うことなんてあるのか、少しも会えないものか、もしかして俺とのことを後悔していて避けられて、い、る?
大倶利伽羅似のてるてる坊主を眺める。
思いが通じたなんてのが夢だったとかな。はあ、できることならお前に触れたいなんて思うのは俺だけか、ははは。
「違うな」
背後から耳もとにかかる息と柔らかい感触それから甘く響く低い声。
「明日明後日は非番だ」
「へ、」
「あんたも俺も」
ポカンした長谷部の下唇をついっとなでにやりと笑う大倶利伽羅。
「楽しみだな」
頭の中の独り言が途中から全部口に出してと長谷部くん。頑張って連続の非番をもぎ取ってきた恋刀にワカラセされるのでした。
ハッピータナバタ🎋💕