許す、許される「それでね、その時、エリちゃんが」
厳しい任務の合間、束の間の休息時間。マイルームのベッドに肩を並べて座りながら他愛のないおしゃべりをしている。
…主に私が。隣に座っているロビンは時折相槌を打ったり頷いたりしている。
今の私たちはまがりなりにも彼氏彼女、恋人同士なわけなんだけど、二人きりが嬉しくてついついしゃべり続ける私に対して、ロビンはたたただ穏やかに聞き役に徹していた。
付き合う前はそれなりにロビンからもしゃべりかけてくれていたし、今だって他の人がいる時は普通に話す。私と二人の時だけ、ロビンは極端に口数が少なくなるのだ。
「ねえ、ロビン」
聞いてくれるのももちろん嬉しいけど、もう少しロビンからもしゃべって欲しいんたけどな。そんな気持ちを込めながら私が改めて名前を呼ぶと緑色の瞳がこちらを覗き込む。まるで『なんですか?』と尋ねるみたいに。
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