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    オジサンがフランケンシュタイナーをするメモアキレウスが口説き落とし、オジサンと勝負をすることになって、最初は互いに自分の長物で戦ってたんだけど、オジサンが早々に槍を捨て肉弾戦を選択、槍持ってた腕の前、胸のぽかりと空いた間合いに入りこまれアキレウスも槍を捨て肉弾戦へ。
    得意分野を選んだオジサンに喜ぶアキレウス、頭や脇を狙いフック、ハイキック、足払いを繰り出してくる。
    さすがに慣れた所作、そして速さについていくのがやっとなオジサン、でも少し秘策が。
    戦争前と違うところが一箇所ある、それは三臨のマントだ。それを背から引き剥がし、アキレウスの顔にぶつける。そんなのはおりこみずみらしい、手早く巻き付くマントに手が伸びる。とはいえ、どれだけ折り込みずにでも”遮られた視覚”は一瞬のスキを生む。その瞬間、オジサンはアキレウスに向かって走る。それを助走にし、マントをつかみ引き剥がそうとしているアキレウスの首めがけ、オジサンは地面を蹴り、飛ぶ。
    「ふっぐ、!?」
    オジサンの太ももはアキレウスの肩に着地、股ぐらの間には緑の若草のような髪が見える。その髪に顔を近づけ、オジサンは囁く。
    「オジサン一個君に嘘ついてたんだ」
    「サーヴァントにはさ、腰痛ってないんだよね」
    そう言ってオジサンは勢いよく上半身を背後に倒し、頭上に両腕を伸ばす。オジサンの言葉に混乱していたアキレウスはバランスを崩した。倒した上半身は地面へと落ちていき、それに従いアキレウスの体はがくりと屈む。伸ばした両手は地面を捉え、それを支えにオジサンは体をしならせ、挟んだ頭ごと股ぐらを地面へ叩きつける。腐っても槍兵、脚部の筋肉はそれ相応のオジサンの股ぐらからアキレウスの頭は抜けず、しなったかオジサンの体に従いふわりと宙に舞ったあと、背中から地面へと叩きつけられた。
    「っ、、ぐぅ!!」
    どすん、と酷い音がなりアキレウスが地面へと倒れ込む。その首元には、オジサンがどしりと座り込んでいた。
    「勝…った、?」
    オジサンもこれほどうまくいくとは思っていなかったのだろう、アキレウスは地面の上、オジサンはアキレウスの上でぽかんと表情を消す。
    が、次の瞬間アキレウスの目がきらりと光り、上半身が起き上がる。
    「っ、どぅあ!?」
    今度はオジサンが上を見上げる番だった。伸びたアキレウスの膝の上にひっくり返ったオジサンを、アキレウスが覗き込む。
    「よし、オッサン!セックスしよう!」
    「セ……っ、はぁ!?なんでそうなる!?」
    「いまの、すげぇ興奮した。もう一戦やってもいいが、戦いじゃなく、快楽で攻めたらアンタがどういう戦い方をするのか見たくなった。だからしよう、いますぐ」
    「っ、戦闘欲求と欲情をごっちゃにすんじゃねぇ!っ、やめろ!持ち上げるな!」

    みたいな。
    腰はでまかせ。痛いのは本当。でもそれで戦闘ができないってほどではない。そう見せておいたほうが後々楽、みたいな感じ。

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