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    silvaria_recet

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    silvaria_recet

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    recommended works

    matumi_nana

    DONE俺寂
    俺✖️寂雷先生‼️
    僕寂かも^^
    処方箋は結構 先生は、そっとかんばせを引き上げて、安心させるように低くちいさく、あの美しいこえをこだまさせる。切り傷で血が滲んだ僕の腕を持ち上げ患部のまわりをエタノールで拭き取っている間もずっと、僕は先生をみていた。先生の出立ちはさながら彫刻のよう、いや、今も地中海に沈むどんな彫刻より先生はきれいで、きっと美術館に飾られるどんな現代アートも先生の深い心情を表すには不十分だろう。彼の憂いを帯びた瞳とのびやかなまつ毛を見るたび、その深く刻まれた骨格の鋭い鼻先に引き裂かれ、心のうちがわで叫んでいる真の僕を見てほしいと思った。いや、僕はここで死んでもよかった。いまこの瞬間灰になったとしても、先生の美しさにまみえるこの一瞬が僕の後生よりもずっと貴重だ。25年前に生まれ落ちてから地面に引きずったままのこのからだを、天井に引き上げてくれるような。足の浮遊感をおぼえて顎を引き上げ上をひと目見れば、その天上画には先生が横たわっている。その美しさに焼かれて、僕、先生のために、生きたい!そして、死にたいなんて言わせてくれないあなたのために、どんな輝かしい未来も捨ててきっと、死にたいのです。
    1963

    shinokoko

    PROGRESSかの有名な元フリーホラーゲーム ibパロ二初の続き 其の二 です
    かけたところから追加しております!
    でも終わってないです💦 すみません

     ⚠️注意⚠️
    “個性”無し世界(キャラの独自設定あり)
    年齢操作あり
    諸事情により、後々作中に既存キャラの名前(勝手に命名)が出てきます
    パロに合わせるための原作ゲームの内容・キャラ設定改変

    諸々、なんでも許せる方向けです!
    Aの肖像 第一章(続き2) ふたりは当て所なく続く廊下を歩いていく。
     どこともしれない不可思議な場所ではあるが美術館であることだけは確かである。飾られた絵画や彫刻が動き、こちらをじっと眺めたりと不穏な動きをする以外は。
     薄暗い照明と最小限の装飾。人間は駆藤と与一だけだけのはずが、うるさいくらいに人の気配がする。
     美術館とは基本的に飾られた美術品に視線を向けるために通路や装飾に気を遣っている。人がいても気にならないことよう工夫されていることの多い印象であるが、この場所は人がふたり以外存在しないにも関わらず落ち着かない騒がしさだった。
     そんな中をふたりは周囲を警戒しながら並んで歩く。
     ドアを潜ってたどり着いたさきは、エントランスのようになっており、壁にそれぞれ男女の絵が飾ってあった。その絵の前には肘から先だけの手が、何かを求めるように指を開いた状態で床から突き出ていた。
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    SueChan_Factory

    DONE花火を見るほわか
    夏の華――今日の夕方、家に来てほしい
    端的に用件のみが書かれたメッセージを受け取ったのが今日の午後。〝来てほしい〟はいいが肝心の〝なぜ〟の部分は書かれていない。いや、敢えて書かれていないのだ。キミならこのメッセージの意図を汲みとれるだろう、とでも言いたげに。彼の言葉足らずは今に始まったことではないが、これが恋人に対して送ってくるメッセージだろうか。もっと他にあるだろう、と内心では思いつつもそれを言葉にするでなく代わりに深いため息としてジェームズ・モリアーティ青年は吐きだした。視線は手元のスマートフォンに落としつつも、机の端に置かれた卓上カレンダーに小さな印のある今日の日付を視界の隅に捉えながら。


    夏至を過ぎたとはいえ七月の終わりはまだまだ日が長い。日中の蒸し暑さを未だに残す七時よりも少し前。夕方というよりも夜と言った方がいい時間だが、燃え盛るような真っ赤な夕陽は空をオレンジ色に染め上げ、混ざり合った薄い青は徐々に紫色へとグラデーションを描いている。そんな美しい風景を少しだけぼんやりと眺めてからモリアーティは先輩兼恋人でもあるホームズの部屋のチャイムを鳴らした。
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