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    ぐるコース

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    夢・腐小説載せてます¦自己満

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    ※💪(泉田)少し出演、幼なじみ、付き合ってる設定

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    『君のことなら』「○○、お前今日の昼、何食った?」
    雪の声が教室に響いて、私はちょっとびっくりして首をかしげる。放課後のいつもの時間、雪と塔一郎と三人でだらだら喋ってるひととき。窓際の席に座って、教科書片付けてた手をとめて考えるけど…。

    「えっと、確か…カレーパンだったけ?」
    「違うだろ、ロールパンだろ。購買のやつ。ついでにあのクソ甘いコーヒーも飲んでよな。」
    雪が即答してきて、え、なんでそんなことまで!?って思わず目を丸くする。隣で塔一郎が「ふふっ」って小さく笑ってるけど、私、ちょっと呆然。

    「雪、なんでそんなことまで知ってるの?」
    呆れたように言うけど、内心めっちゃドキドキしてる。雪が私のことこんなにちゃんと見ててくれるの、なんか…嬉しいよね。恋人だから、ってのもあるけど。

    「幼なじみだろ。○○のことならなんでも知ってるに決まってる。」
    雪が胸張って言うから、つい「もう、雪ったら…」って笑っちゃう。頬がちょっと熱くなるけど、雪のそのドヤ顔見てると、ほんと可愛いなって思う。…うん、恋人だからそう思うの普通だよね?

    塔一郎がニヤニヤしながら雪を見て、「ユキ、相変わらずだな…。○○のこととなると、ほんとハキハキ答えるよな」って言う。
    雪は「ん? そりゃそうだ。○○のことは誰よりも俺が分かってる」って即答。うわ、その自信、めっちゃ雪らしいや。


    私は自転車には乗らないけど、雪と塔一郎の部活を見に行くのが好きで、今日もグラウンドの隅で二人を応援してる。雪が自転車をチェックしながら、ふとこっち見て声かけてくる。

    「○○、何考えてんだ?」
    「え、別に? ただ、今日の天気いいなって…。」
    スカートの裾を押さえながら、風に揺れる髪を直して答える。ほんと、ただ空見てぼーっとしてただけなのに。

    「ふーん。で、ほんとは塔一郎のこと考えてんだろ? さっき教室でアイツが筋肉自慢してた時、チラチラ見てたのバレバレだったぜ。」
    「え、うそ! そんなことないよ!」
    慌てて否定したけど、顔がカッと熱くなる。やだ、雪ってほんと私のこと見すぎじゃん!
    塔一郎が「ユキ、さすがにそれは言いすぎだよ」って笑いながらフォローしてくれるけど、雪は全然動じない。

    「いや、だって○○の視線、俺が一番よく知ってるから。な? ○○。」
    「雪、ほんとやめてよ~!」
    恥ずかしくて雪の腕を軽く叩く。雪の腕、めっちゃ固い…って、そりゃ毎日自転車漕いでるからだよね。なんかそんなこと考えてる自分が恥ずかしくて、顔隠したくなる。


    部活終わりに、雪と二人で帰る。塔一郎はまだトレーニングしてたいらしいから、今日は二人きり。夕焼けが空をオレンジに染めてて、雪の横顔がいつもよりカッコよく見える。…って、いつもカッコいいんだけど。
    「雪、さっきの練習、めっちゃカッコよかったよ。最後の登りの勢い、ほんとすごかった!」 雪がちょっと照れたように笑う。

    「まぁな。あのくらい、朝メシ前だ。」
    「ふふ、雪ってほんと自信家だよね。」
    笑いながら言うと、雪が私の頭をポンと叩いてくる。軽い力だけど、雪の手の温もりがちょっと残ってて、ドキッとする。

    「そりゃ、お前の彼氏だからな。カッコよくて当然だろ。」
    「もうっ」って笑いながら、頬が熱くなる。雪のこういうストレートなとこ、ほんとずるい。歩きながら、ふと思いついて立ち止まる。
    「ん? どうした?」雪が振り返る。
    「や、なんでも…。ただ、雪ってほんと私のことよく見ててくれるなって。」
    ちょっと恥ずかしいけど、正直に言ってみた。
    雪は「当たり前だろ。付き合ってるんだから、全部知っときたいじゃん」ってさらっと言う。うわ、その言葉、めっちゃ心臓にくるんだけど…。

    「でもさ、塔一郎も幼なじみだけど、雪ほどじゃないよ? なんか…雪、ちょっと独占欲強いよね。」 冗談っぽく言ってみたら、雪が「は? 独占欲? んなわけねえだろ」って即否定。でも、なんかその慌てた顔が可愛くて、つい「ふふ、そっか」ってニヤニヤしちゃう。


    夜、雪が家まで送ってくれるついでにコンビニに寄った。アイスコーナーでどれにしようか迷ってると、雪がレジ横で待ってる。ズボンのポケットに手を突っ込んで、ちょっと前屈みになってる雪が、なんかいつも通りだなって思う。
    「雪、これでいい?」 チョコモナカ持って戻ると、雪が財布出しながら答える。

    「それ、昨日も食べてなかったか?」
    「え、覚えてるの?」
    びっくりして聞くと、雪が「当たり前だろ。○○がチョコモナカ好きなんて、塔一郎だって知ってるぜ」ってドヤ顔。

    「でも、昨日食べたことまでは知らないでしょ?」 ちょっと得意げに言ってみたら、雪がニヤッと笑う。

    「…知ってるよ。コンビニの袋、ゴミ箱に捨ててあったの見た。」
    「え、雪、ストーカーみたい!」
    思わず笑っちゃって、雪もつられて笑う。そしたら、雪が急に真顔になって。

    「ストーカーじゃねえよ。愛だよ、愛。」
    「…っ!」 顔が一気に熱くなって、アイス持ったままうつむく。
    「…もう、雪ってば…。」 声ちっちゃくなっちゃったけど、雪にはちゃんと聞こえたみたいで、ニヤニヤしてる。ほんと、ずるいよ、雪…。


    次の日、部活の見学に行ったら、塔一郎が雪に何か耳打ちしてて、雪が「は? 何だよそれ」ってムッとしてるのが見えた。…多分、私のことだよね。塔一郎、ニヤニヤしながら「○○が幸せならいいけどさ」なんて言ってるし。雪って、私のことになるとほんと熱くなっちゃうんだから。

    「雪、ボーッとしてどうしたの?」 私が声かけると、雪がハッとした顔でこっち見る。
    「なんでもねえ。…なあ、○○、今度の休み、二人でどっか行かないか?」
    「うん、いいよ! 雪となら、どこでも楽しいよ。」
    ニコッと笑うと、雪がちょっと赤くなって、でもすぐにいつものドヤ顔。…ふふ、ほんと可愛い。
    …雪のこと、ほんと大好きだな。
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