君まとう道中々怪我の状態がよくならない尾のもとに杉が
「お前治るのおせぇんだよ、ほら食料」
とぶちぶち言いながらこたん近くの街にひっそり匿っている家に通うのに一年たった、ってことですよ。
尾を助けて森の小屋で介抱していたヴァを見つけた杉がこっそりと二人を匿ってたまに食料とかをもっていき、錯乱状態が続いていた尾も時間とともに回復していき
「お前もよほど暇なんだな、一等卒」
「俺もお前ももう軍属じゃねえだろ」
とかって軽口たたけるくらいになるし、お互いに色々と身軽になってるから
「お前、帝国ホテルでふるちんで走り回ってただろ」
「あっ!?なんで知って…あ、そうか!お前、あそこにいた軍人かっ」
と色々と話ができ、もちろん勇の話も出る。話せば話すほどに出会うキッカケが違えばこんな形にならなかったのだろうかと、お互いの満身創痍な姿にそっと思いを巡らす杉。
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