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    @YossyTudumi

    事変がしんどいのでたまに叫びにくる
    執筆中のぶん投げてます
    これはCPにあたるのかなんなのか分からなくて、いつも怪訝なプーさん顔になってる
    左右盲

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    そもそも、伊東はんみたいな密偵(というより裏で人を始末する存在)は、何がどうあかんのか、という所を整理するメモ
    戦争になるの防いでるんだから善い人じゃないのー?という自分のなかの小中学生との対話。

    密偵(暗殺者)がいてはならない理由ってなんや喜一くんが目指す理想は佐賀を取り戻すこと
    そして、姐さんとの出会いを経て、
    誰もが自由に思うがまま生きられる世界
    掴んだ未来で笑顔で助け合って生きられる世界
    になります

    理想をこれでもかと詰め込んだような夢です
    幼稚園児から仙人まで、たぶん全員"良い世界"と思ってくれるでしょう

    しかし"誰もが自由に"振る舞うとどうなるか
    たぶん、めちゃくちゃ犯罪が増えます

    たいていの人間は楽してお金を稼ぎたいし、他人から奪えるなら奪います
    抑止力になるのは、道徳や良心しかありません
    それで国が治まるなら四千年前に平和になってるし孔子先生もお説教なんてしてない(年数は適当です)

    結局、腕力や権力があるものが勝つだけの、殺伐とした世界になります

    この時点で"誰もが自由に"は破綻しています

    なので、ここの喜一くんの想定する"誰もが"は、ほぼ"弱者が"になるかと思います
    (権力者が好き勝手振る舞える世界なんてのぞむわけがありませんから)

    自分で自分を救済できない、守られていない、差別される人間が、きちんと自分の権利を行使できる世界にするためにはどうしたらいいか?

    その根底にあるのは司法制度かと思います

    佐賀戦争でリーダーにかつぎあげられた一人の江藤新平こそが、明治の司法制度を確立したその人です

    初代司法卿とかいうすごい人です

    彼は不当に虐げられていた民衆が、役人を訴えて、裁判してもらえるよう、制度を整備した人です
    (めちゃくちゃざっくりしている説明)

    佐賀を愛する喜一くんの"誰もが自由に"の根底には、おそらくこの思想が反映されているのではないかと思います
    佐賀事変の大筋が、うっすらと佐賀戦争の顛末をなぞっているのは間違いないと思います。
    同じ轍という螺旋……
    (姐さんの死因が斬首であることが、佐賀事変のシナリオにどの程度影響を与えたのかは未知数ですが/多分1期のキャラ設定時にそこまでは決まってなかったはずなので)

    で、話しは戻りますが。

    江藤新平は、正式な裁判もなく、ろくに弁明も許されず、廃止になったはずの斬首刑からの梟首にされています
    法制度を整備したのは他でもない自分なのに、その仕打ちは屈辱の極みだったかと思います

    佐賀士族たちが官軍を許せないとしたら、この点はかなり大きな要因でしょう

    また話がそれましたが、喜一くんが佐賀を良くしたいと思う根っこには、法のもとの平等、が無意識にあるのでは?と思うわけです

    たとえば、喜一くんがデ○ノートのキラの振る舞いをみて、どう思うか。
    多分、いい顔はしないんじゃないか。
    その判断は誰が下してるのか?

    もしキラが、子供を殺したら理由を問わず絶対死刑、みたいな過激思想だったら?

    過失なら許すが故意なら死刑、では過失か故意かはどう審議するのか?

    大の大人が顔付き合わせて長い時間審議しても、冤罪が起こるわけです

    確実に、犯してもない罪で殺されたり、犯した罪に見合わない死刑を下されてる人はいるんじゃないか。

    結局、一個人の主義主張にそぐわない人間を消してるだけです

    "誰もが自由に"という理想からはかけはなれています

    なんかどんどん話がそれていきますが、
    つまりは私刑はまかりならぬ!なわけです(十○国記)

    そして、ようやく伊東はんのやってること

    そもそも伊東はんは自分を正義とも思ってませんし、キラみたいな理想の世界を求めて人殺してるわけではない

    佐賀に潜む逆賊の監視、がお役目

    逆賊が反乱を起こさないように、見張っています

    警官が別途出てきますが、彼らは法に乗っ取ってうごきます

    伊東はんは軍の命令に乗っ取ってうごいています(多分)
    追記 陸軍には陸軍刑法というのが別にあるので、警察が捕まえたときと、軍が捕まえたときでは扱いが異なる?

    ここを私はあまり理解してなかったのですが

    伊東はんと警官は仲間にはなり得ません

    司法権というか人の生殺与奪の権をめぐっては、対立している組織です

    犯罪を防いで、治安を守る役割は重なってみえますが

    警官は、喜一くんを殺せません
    殺したら越権行為でしょう
    (あの街道で佐賀を取り戻せ、と声を出すのが法で規制された街頭演説であると見なせばなんらか処罰は可能だろうけど、話を分かりやすくするためにあえてはずしています)

    (あと明治の新聞記事で"県令暗殺届けを太政官宛の郵便箱に入れたやつ、あれ差し戻されたんだろうねぇ"みたいな記事が普通にあったので……喜一くんのビラ程度で死刑になってたらこんな記事みたいなの大騒ぎになると思う……)

    伊東はん、というより軍は、軍の法(ちゃんと審理されてるのか?という裁き)で喜一くんを殺せます
    軍には軍の法律的なものがあってそっちの理論で動きます

    伊東はんはその手足というだけ

    軍は軍で国防のために動いています
    もちろん私利私欲で役人が腐ってた話はよく聞きますが……

    反乱分子を始末するのは、国を安定させ外敵に備えるためでもあり、まぁ目指すところは平和
    伊東はんは快楽殺人鬼ではないので、軍から命令されたことを行っています

    見張り、現状を報告し、判断をあおぎ、指示に従う。

    戦争なんて起きたら普通は迷惑でしかないので、善良な人々を守っています。

    しかし、逆賊が武器をもっていた場合は、殺処分
    かけないんですね

    てか、伊東はんがとんでもない剣の使い手だからなし得てますけど、あれまっとうに取り押さえようとしたら捕まえる側にも死傷者出てると思う

    伊東の殺処分は軍による私刑みたいなもん。
    (姐さんの斬首も、一応軍法裁判にはなったのか?なったとしたら手助けした姐さんが斬首なのはちゃんと仕事しろ感ある)

    つまり、喜一くんの理想の敵。

    伊東はんが、慎ましく暮らす庶民の生活を守るために、戦の火種を消しているとしても、法のもとの平等という枠の大きな平和のためには、存在してはいけない。
    必要悪として実際にはいたとしても、公には存在してはいけない。

    この構図がよくみえてなかったので、伊東はんの歪で野蛮、のセリフの意味をあまりよく分かってなかったりした。

    というか今も分かってるかは怪しい。

    自力救済を許したら、自力救済できない人間の救済がなし得なくなる。
    暗殺はダメです。
    軍の一方的な処刑もダメです。

    伊東はんが、刀を持ち出した人間を直に始末することで、助かる命もあるとしても、喜一くんの目指す世界では、確実に忌避される存在となる。

    まさに、法治国家として歩み出した政府の、歪みの象徴です。

    という、まぁ、お堅い表現で分かった気になったり。

    伊東はんは学者ではないので、こんな小難しいことまで考えてはいない気もするけど。

    逆にいうと喜一くんは学者向きだそうなので、この理論を意識はしてたんじゃないかな~と。


    こんな長々書くことになるとは思わなかったよ。

    つまり、二人は思想の面では敵対関係にしかなり得ない、ということですね。

    喜一くん、伊東はんの善性は理解しているので「やりたくてやってるわけじゃないんだよな、軍の命令ならそういうことも仕方ない、汚れ役を誰かがやらないといけないね」って受け入れてくれるパターンも、あるかな~~?
    ないとは言い切れないけどな~~

    県令暗殺しようとするのは悪だけど
    そんな不満を抱くような政治を敷いてるのも悪で
    国家の約束事の法律をまげ、制裁として人を殺すのも悪だろうし
    人を殺す相談をしてるのを、知ってて放置するのも悪になるか

    別に正義や善悪の話はしていないっちゅーねん

    俺バカだからよくわかんねぇけどよ、
    少し刺激したらテロが起こるような治世を敷いてる国が一番悪いんじゃねぇか?(真理)

    そして国という漠然としたものは結局個人の集合なので……役人が全員悪いというよりは、人間がみなそれぞれ罪を……(宗教の話になる)

    突き詰めると、殴る相手不在になるはずなんだよねぇ。
    突き詰めないで政治が悪いと拳振りかざすのがマジョリティの場合、まだ未熟だから仕置きも仕方ないのか?
    そうしないために選挙とかができてきたわけなので。

    ……あっ、未熟ってのは、こういうことですか、伊東はん。

    民主主義できるほど成熟してない的な?

    喜一くんの理想、実現するにはかなりの年月が必要なので、いずれ熟したとていま目の前にいる喜一くんは死ぬ。
    それは嫌だ、と。
    喜一くんを生かし続けることで"いつか"を願える。
    "いつか"が、実際来なくても、来るかもしれないということが慰めになる。

    なるほど~~???


    まぁグダグダ言ってないではよ書けって、話。

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    YT-MG

    MEMOアイデアメモ
    呟きを膨らませたら一本できそうで、なんやかんやの部分が多すぎて結局どうにもならなそうである

    みんな現代に生まれ変わってる二人のことは幻視してるよね!?
    いいよね!?
    日替わり定食みたいにあらゆるパターンがあっていいじゃないの全部摂取したい

    喜一くんだけが覚えているパターンも趣きある
    佐賀で転生ループして、現代で記憶戻った伊東はんの話風の強い日は嫌い
    全部燃やしてしまうから

    火事で身寄りを亡くし東京から親戚(※大古場さん)のいる佐賀にくることになった剣道有段者の男子高校生イトウくんが、なんやかんやで佐賀に救われる話

    佐賀に来たら前世の記憶を断片的に取り戻す

    七回ほど同じ時代を繰り返してた

    最後の人生は、覚えている最初のと同じ道を選んでた(佐賀事変の結末)

    なんやかんやで自分が佐賀に因縁があって何度も生まれ変わってることを知る

    記憶にある最初と最後の人生はたしか、同じ場所で死んだ、いや、殺された?ような……と記憶と照らして探し始める

    誰かと食べた鍋とか、誰かとふざけあった神社、とか誰か、はいつも朧気

    イトウくんは勉強があまり好きではないので歴史の授業もあまり聞いてなかったけど、佐賀戦争の文字に妙に反応する
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