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    POI11718042

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    POI11718042

    ☆ติดตามเงียบๆ

    最初にあげたやつの真子視点です。

    #ドゲンジャーズ
    #ドゲンジャーズハイスクール
    #ローカルヒーロー
    #修羅王丸

    鈴の音が聞こえて真子は動きを止めた。
    『……姫』
    聞き慣れない固い切袴の声に、鞘を持つ手に力が籠る。『普通』の人間である真子にも分かる、何か得体の知れないものが近くに居る気がする。
    また聞こえた鈴の音に今度は後ろを振り返る。
    「──っ?!」
    蒼いコートをはためかせて『それ』は其処に立っていた。


    その人を見て最初に思ったのは蒼い人、なんて『普通』な感想なんだろうと後で後悔してしまうが、本当にその時はそれしか出てこなかった。
    それよりも、剣道部に所属しているから分かる。
    ──彼は強い。
    ただ立っているだけなのに隙が全く無い、僅かでも動けば即斬られる。そう思わせるだけの強さを持っている。
    前に相対したヤバイ仮面の時なんて比じゃない、ヤバイ仮面よりも恐ろしい相手だ。
    (……怖い)
    シャベリーマンの時にも、メイド執事の時にも感じられなかった恐怖に、真子は膝が震えるのを止める事が出来ない。
    ──怖い。
    縋る様に真子は切袴を握る。
    こんな恐怖、自分は今まで感じた事ない。口を噛み締めていないと、歯の根が噛み合わなくなってしまう。それぐらい、目の前のこの蒼い人は怖かった。
    ──怖い……
    目を逸らせない、逸らしたら間違いなく斬られる。
    こんな怖い思いをルーキーやグレイト2はいつも感じているのだろうか、そう考えて真子の背中を冷たい汗が滑っていく。
    このまま逃げたい、逃げてルーキーやグレイト2に助けを求めたい。
    ──怖い……けど。
    真子は震える手のままに、言の葉の柄を掴み強く握る。
    変わると決めたのだ。だったらこのまま逃げちゃダメなんだ。
    それはヒーローがやってはいけない事、例え強敵でも逃げたりしない。早くなってしまっている鼓動を抑えようと、深呼吸をしようとするが上手くいかない。
    ちきり、と音が聞こえて真子の肩が跳ねる。今まで動かなかった蒼い人の左手が動かして、鯉口を切ったのだと、真子にも分かった。
    次いで、ゆっくりと柄に右手を掛けている。
    ──もう、戦うしかない。
    湧き上がる恐怖に押される様に、真子も鯉口を切って言の葉を抜き放とうと思ったその時、フクオカリバーの鮮やかな橙で蒼い人が見えなくなった。


    「フクオカリバーさん?!」
    フクオカリバーの名前を呼んで、初めて息が吐けた事に真子は初めて気付いた。
    少し席を外すと言って、何処かに行っていたフクオカリバーが戻って来てくれた。それだけなのに、先程まで感じていた恐怖が消えていた。
    しかし、フクオカリバーの手元を見て目を見開く、彼は流炎と巻嵐を下に下げたまま構えていない。
    「……ぁ」
    「ダメだよ修羅王丸。この子じゃ、君の相手には荷が勝ちすぎる」
    フクオカリバーがおそらく蒼い人の名を呼んで嗜めた──いつもの様な穏やかな声で。
    真子は耳を疑った。まるで、他のドゲンジャーズの人達と同じ様にフクオカリバーは修羅王丸という蒼い人に話し掛けているのだ。そんな真子の耳に低い男の人の声が聞こえてきた。
    「ほう……ならば、其方が余の相手をしてくれると言うのか?」
    姿は見えないが、刀の鞘走る音が聞こえた。なのに、対するフクオカリバーはまだ流炎と巻嵐を構えていない。
    「勿論──と、言いたいけど、此処じゃ人が多すぎる。場所を変えよう」
    相手をすると気安く返事をするフクオカリバーに、真子は見上げる。背中越しではフクオカリバーの顔は見えない、だけど何処か楽しそうな声色をしているのは分かる。
    「……行く先は?」
    そんな彼の提案を、修羅王丸は呑んだ。怪人が応じるなんて、真子はちっとも思っていなかったから驚きだった。
    「君に任せるよ。近くで人の来ない場所、知ってるでしょ?」
    そう言って小さく首を傾げるフクオカリバーに、真子は思わず彼の腕を掴んだ。
    「き、危険です!フクオカリバーさん、今から他の人を呼びに行きますから……!」
    「大丈夫だよ、MAKOちゃん」
    振り返ったフクオカリバーに、真子は肩を優しく叩かれた。いつもと変わらない、フクオカリバーの花萌黄の瞳が優しい色を湛えている。
    「夕飯までには帰る、ってヤマシロンに言っておいて」
    そう言って掴んでいた真子の手をやんわりと外すと、修羅王丸の元へと歩いていく。
    いつの間にか此処とは違う景色が見えていて、二人はその景色の中に消えて行った。
    残された真子は刀から手を離し、その場にぺたりと座り込んでしまった。
    「ひ、姫!?大丈夫ですか?!」
    鞘から幽霊(?)の姿に戻った切袴が声を掛けるが、真子は呆然とフクオカリバー達が消えた方を見つめていた。
    その後、駆け付けて来たルーキーとグレイト2に声を掛けられるまで、真子は座り込んだままその場を動けなかった。


    その後、駆け付けてくれた二人に連れられて、真子と切袴はドゲンジャーズメンバーが拠点にしている関家具店に招かれた。
    その間、真子は何も喋らず、促されたソファーの上で膝を抱えて座り、置いてあったクッションを黙ったまま抱き締めていた。隣に座った切袴が声を掛けようとしたが、いつもと違う真子の様子に戸惑い声を掛けれずにいた。
    「どうぞ」
    その声と共に、真子と切袴の目の前のローテーブルにココアの入ったマグカップが二つ置かれた。顔を上げると、ココアを持ってきたヤマシロンがにこりと微笑む。
    「びっくりして、疲れた時には甘い飲み物が一番ですからね」
    「……ありがとう、ございます」
    「どういたしまして!」
    そう言ってキッチンに戻るヤマシロンの背を見送り、真子は両手でマグカップを持ち上げ息を吹き掛けてから中のココアを一口啜る。
    温かく、甘い味に身体の強張りが弛んでいく気がしながら真子は息を小さく吐き出す──隣で切袴は初めて飲んだからなのか、目を輝かせながら「美味い」と何度も言って飲んでいる。
    「それで、修羅王丸が君の所に来たんだな?」
    向かいの一人掛けソファーに座っていたエルブレイブが真子に尋ねてきたので、真子は小さく頷いた。
    「……はい」
    「そうか……まぁ、修羅王丸なら問題は無いな。あいつは無闇矢鱈に人を襲う奴じゃないから」
    エルブレイブの言葉に、傾けていたマグカップから口を離して真子はエルブレイブを見る
    「人を、襲わない……?」
    思わず真子はエルブレイブの言葉をおうむ返しで返す。
    「ああ、あいつの信念に反する事なんだ。そんな事をするぐらいなら、ヤバイ仮面にすら平気で刃を向ける。そういう奴なんだ、修羅王丸は」
    まるで知己に対する物言いに、真子は信じられないと言わんばかりにエルブレイブを見つめる。
    「じゃあ……どうして、私の所に来たのでしょうか……?」
    思わず口から漏れた。
    人を襲わない筈なのに、自分に襲い掛かろうとした修羅王丸。フクオカリバーが来てくれなければどうなっていたのか、考えるのが怖い。
    真子の恐怖に気付かず、エルブレイブは腕を組んで考える仕草を見せる。
    「う~ん、そうだなぁ……多分、君の力量を測りに来たんじゃないかな?」
    エルブレイブの言葉に目を瞬かせる。
    「力量を、測る……?」
    「あいつは俺達と闘う事を生き甲斐みたいにしているんだ、だから今回も挨拶代わりに君の所に来たのかもな」
    「…………」
    人を襲わない、だけどヒーローには襲い掛かる。
    挨拶にしてはかなり物騒ではあったが、それは自分の事を少なくともヒーローとして見てくれたというのを知れて、真子の中にあった修羅王丸への恐怖が薄れた。
    同時に、もっと強くなりたいという思いが沸き上がってきた。
    少なくとももう一度、修羅王丸と相対する時は震える事なく立っていられる様に。

    「ただいまー」
    「よぉ、おかえり」
    そこに、フクオカリバーが帰って来た、エルブレイブは片手を上げて返す。
    「あ、MAKOちゃん、来てたんだ。ごめんね、置いて行っちゃって」
    「いえ、そんな……えっと、あの……」
    修羅王丸について聞きたいのだが、言えずに口ごもる真子に気付いたのかフクオカリバーが口を開く。
    「修羅王丸なら僕と死合って満足したみたいだから帰ったよ」
    「なんだあいつ、フクオカリバーは相手するのに、私とはしないとはっ!」
    二人のやり取りを聞きながら真子は意を決した様に頷くと、マグカップを呷るように傾ける。
    既に温くなっているココアを一気に飲み干し、テーブルにマグカップを置いた。その際に立った音に、二人が真子の方に目を向ける。
    「……切袴、もう一回いける?」
    「え、えっと……はい」
    静かな真子の声に気圧されながらも是と答える切袴、真子がゆっくりと顔を上げてフクオカリバーを真っ直ぐ見据える。
    「フクオカリバーさん……私に、稽古つけてください!」
    「うん、いいよ。じゃあ、庭に行こうか」
    真っ直ぐな真子に瞳、フクオカリバーはしっかりと頷いた。


    言の葉を抜いて構える真子、向かい合わせのフクオカリバーは構えず、流炎と巻嵐を両手に持って立っている。
    立っているだけなのに修羅王丸と同じ隙がまったくない、武道の心得があるとは聞いていたが相当だ。
    「焦らなくていいよ」
    「──っ!?」
    まるで見透かされたかの様な言葉に息を呑む真子、花萌黄の瞳は柔らかな光を湛えながらも真っ直ぐ見つめている。
    「君は、君なりの覚悟を決めて修羅王丸に挑めばいいよ。それまで、僕が相手になってあげるから」
    覚悟を決める。
    言葉では簡単に出てくるのに、いざ実行するとなると途端に難しくなる。だけど、彼等はそれを乗り越えてヴィラン達と相対している。
    真子は大きく息を吐き出してから、酸素を取り込む様に大きく息を吸い込む。
    「……行きます」
    真子が短く告げると、フクオカリバーは流炎と巻嵐を構える。常磐色の瞳に焔が灯るのが見えた。
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