天使に“おやすみ”を。˚✧₊⁎⁎⁺˳✧༚˚✧₊⁎⁎⁺˳✧༚˚✧₊⁎⁎⁺˳✧༚
_彼女は、僕の天使だ。
「イデアちゃん 次の錬金術、ペア一緒に組もうよ。」
一コマめの授業が終わり、教室の中は生徒たちの賑やかな声で溢れている。出された課題に対する不満を漏らすもの、午後の授業で提出の予定の課題に追われるものなど様々であった。輝石の国出身の女生徒、ケイト・ダイヤモンドも次の授業でのペアを決めるべく、クラスメイトたちの中をかき分け、同じクラスの女生徒であるイデア・シュラウドの元へ駆け寄った。
この光景も見慣れたものであるのだか、当のイデアはというと怪訝そうに眉を顰めていた。
「君、僕以外にもペアになってくれる人なんていくらでも居るでしょ。君に気のある男子たちからの視線が痛いんですが。」
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