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    玖音 京

    主に字書きです。

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    玖音 京

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    5/23のキスの日にXにてアップしたお話です。
    各場所のキスの意味は各自でググっていただければと思います()。

    キスの日 ちゅ、というリップ音と共に落ちされるキスの嵐に困惑するのは司だ。

    「ちょ……ぇ、な……なに……」
    「ん……何、って、愛情表現?」
    「ふぁーーー????」

     どういうこと!?? となりながら、額や瞼、鼻の頭、髪に唇と次々キスを降らす純の口と目を両手で覆い、キスを止める。

    「ああああああの、あなたの性格とコレキスが解釈一致しないんですけど」
    「でもエイヴァと慎一郎くんはいつもたくさんキスをしているよ」

     キスを止められたことが、なのか、目と口を手で覆い隠されたことが、なのか、不満げに司の両手首を捕まえてその手を退かす純。


     鴗鳥夫妻が基準かっ!!!!!


     恋人同士という、初めて言葉を交わしたときには考えられなかった関係性になってから司は気付いたのだが。
     人間関係の構築も社会との関わりも下手くそで、言葉が少ないせいで誤解されやすい、でも本当はとても優しい、この不器用な生き物よだかじゅんは、好意、それも恋人や妻相手にするような好意の示し方が尋常じゃないほど熱烈なのだ。
     それ以外は本当に素っ気ないし、なんなら辛辣なのに。

     おかげで司の心臓がもたないのだが、その根本を知った気がする。
     あの夫婦が基準なら頷ける、いや頷きたくないけど。

    「お、俺には刺激が強すぎます!」
    「なんで?」
    「なんで、って……そ、そりゃ……す、きな人から、そんなキスされたら……あの」

     自分が深く愛されていると錯覚してしまう。
     もしかしたらただの気紛れでの付き合いなんじゃないか。いつかきっと覚める夢だ、という逃げ道を塞がれてしまう。

     口ごもる司を見て、なにやら感づいた純は、二人並んで座っていたソファに司をゆっくりと押し倒してきた。

    「あ、あの……え?」

     そして再びキスを落としていく。

     唇を深く合わせて、息すらも奪い。
     耳に「好きだよ」と囁きながら耳朶へとチュっと音をさせながらキスをし。
     そのまま首筋をみながら下へと辿り、鎖骨を噛む様にしてキスもして。
     Tシャツの上から胸、心臓の上あたりに唇を寄せ、キスを一つ落とし。
     腰へと指を這わせながらその指を追うようにキスをしてから。
     太ももへと、ジーパンの上からキスをしたあとガブリと噛む。

     そして最後に司の手を取って、手のひらへとキスをした。

     チュと音をさせながらキスをして、司へと視線をやるとそこには耳と首まで顔を真っ赤にさせた、まさに茹でダコのような司が純を凝視していた。

    「な……なっ」
    「やっぱり意味知っているんだね」
    「っ!!!!!」
    「なら、最後の手のひらへのキスの意味もわかるよね?」

     僕が愛する分だけ、君も返して。



     それは懇願にも似た声音だった。


    【キスの日 END】
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    玖音 京

    MEMOガーデンバース×弟師if よだつかの設定を思いついたのだけ置いておきます。
    その内書くんですけど書き溜めてしまっているものを先に仕上げてアップしていきたいので設定置き逃げ(必ず書くという尻叩き)です。

    たぶん(いやきっと)R-18になるので、そこはご了承ください…
    ガーデンバース×弟師if よだつか 設定(タイトル未定)★前提注意事項★
    年齢差逆転
    過去、未来、家族などだいぶ捏造
    慎一郎さんはそのままで純さんの保護者(同居はしていない)
    ※慎一郎さん(8歳差)司くん(8歳差)純さん、です
    いのりちゃん、光ちゃんは出てこない(と思う)

    以下設定に書いてある年齢は、出会った時期が何月頃かなどをまったく詰めていないので、1・2歳前後すると思ってください。


    ★まだ設定だけです★
    司先生(26歳):後天的花生み
    ある日突然(23歳頃)、花生みとなる。アイスダンスの選手だったがどういった状況で花が咲くのかわからず競技に支障が出るために24歳の全日本後に引退してしまう。
    それからルクス東山で瞳(一般人)の元、コーチをしている。
    花体質の人間は全世界にある程度いるが、まだ不明なことが多く、花生みになって花体質のことを調べたが判らないことだらけで、結局栄養不足に陥り倒れたところに純さんと出会う。
    1897