〜五条さん、生徒に人面犬の写メを送る〜 「ほんっ、と!面倒くさい!」
イヤだイヤだと駄々をこねる五条。
そんな彼に、泣きべそをかきながら早く車に乗るよう伝える伊地知。はぁー、とバカでかい溜め息をつきながら、しぶしぶ乗りこむ五条。
伊地知、マッハで任務先の田舎へ。
「へぇ、思ったより綺麗なとこだね〜」
ちょっと機嫌回復。
そんな姿に後ろで、ほっ。
「(よかった。あのままだったら、もたなかった……私の胃…)」
伊地知の胃が爆発寸前だったことも知らず、のんきに携帯を取り出し撮影する五条。
空、パシャ。
景色、パシャ。
犬もパシャ。
「いやぁ〜、いいもの撮れたな〜」
保存された画像に気分ルンルン。
気持ちいい快晴だし人面犬は歩いていたし!
「あ、そうだ。みんなに見せてあげよっ!」
文字をポチポチ。
画像と一緒に一年ズに送信。
「ほら、帰るよ!」
「え、あ…はい!」
五条、任務完了。
なんかでっかい人間がいると思ったら赫で祓われた人面犬。
ーーその頃、一年ズ
「なぁ、これって人面犬だよな?」
「うわっ、ブッサイクね、こいつ」
「(あの人、なにやってんだ)」
おわり。