〜毎晩めちゃくちゃ愛しすぎて彼女が寝不足だけど、ごめん!やめられない!と逆に開き直る五条〜 「ごめん、僕が悪かった」
出された料理を見るなり頭を下げる五条。
(これ絶対僕のせいだよね……)
どこかぼーっとしている彼女がサラダに味噌をのせかけたのを見て、やっちゃった……と苦笑いする。
ーー遡ること数時間前。
今日の夕食はなにがいい?と聞かれ、ほわほわ〜と頭に浮かんできたハンバーグ。それを彼女に伝え、食後のケーキを片手にるんるんとスキップしながら帰宅したのはいいが、机に鎮座している料理に目がひん剥いた。
「え、なんでカレーとおにぎり……」
ちょっと訳がわからない。
頭に大量のハテナが飛び交う。
(おかしいな。自分の術くらってないのに……)
100歩譲ってカレーはまだわかる。でもおにぎりはほんと意味がわからない。自分の拳くらいあるソレに「バクダンかよ」と呟いてしまった。
「え?夕食、カレーとバクダンおにぎりが食べたいって言ってなかった?」
「………あぁ…うん。言っ、た、ね」
嘘。ほんとは1ミリも言ってない。でも、彼女の異変に心当たりがありすぎて違うとは言えなかった。
(これ、絶対毎晩激しくしてるせいじゃん!!)
何回も気絶していた光景が蘇ってくる。
「ほ、ほらっ、ケーキ買ってきたから後で一緒に食べよ!」
喜んでほしくて買ってきたが、急きょお詫びの品として彼女に献上。
わーい!と喜び冷蔵庫に入れる彼女を見ながらゴメン!と心の中で叫ぶ。
クタクタなのは申し訳ないけど、でもごめん。ほんとやめられないの!!だってお前、すごくかわいいもん!!!
……というか、寝不足顔もいいな。なんというか、こう…ムラムラすると言うか……っと、危ない危ない。
申し訳なさを通り越して変な思考に走る五条。
その後、ウトウトしている彼女に絡み、そのまままた朝方まで続けたのだった。
おわり。